当NPO法人が宮城県石巻市を中心に続けてきた東日本大震災の被災地での医療支援活動について、竜理事長がその概要を報告します。あわせて、H23年4月〜9月までの石巻市周辺の海岸沿いで撮影した被災地の様子と、復興の兆しについての写真を掲載します。皆さまにおかれましても、物資支援などのお心遣い、ご協力をいただきありがとうございました。

 

   

 




 ≪写真≫ 被災地の様子、そして復興のきざし

医療支援活動を行った石巻市の各地を撮影しました。4月の震災直後から5月、7月とわずかな時間にも、
がれきの撤去や道路の復旧など少しずつ片付けなどが進んでいる様子が分かります。
一歩ずつ、着実に復興への歩みを進めています。
(撮影:竜 崇正理事長)

 石巻市雄勝(おがつ)町

   雄勝町は、石巻市の中心部から北東方向に車で一時間のところにあり、牡鹿半島の付け根にあたる海辺の町です。上隣には南三陸町があり、切り込んだ湾、リアス式海岸のある静かな漁村です。今回の震災と津波で建物がことごとく押し流され、ここは「ひとつの町が まるごと押し流された」という状況に陥りました。

   4月の様子

   

   7月の様子 





   
 北上町にっこりサンパーク周辺

   にっこりサンパークは、小高い丘の上にある総合運動公園。クラブハウスなどの施設も備え避難所として活用されていました。北上町の様子が一望できます。

   4月の様子


   
 
   7月の様子 


   

白浜地区

  太平洋と北上川の雄大な河口を眺められる遠浅の海水浴場。夏から初秋には、家族連れや旅行客でにぎわい、地引き網が人気の観光地でした。漁業も盛んでヒラメやカレイ・スズキ・イシモチ・ウグイと魚種も豊富で、その場で食べられる浜料理でも有名です。
 
     4月の様子    


   
    7月の様子     
 


   
 十三浜地区
 
   北上川の河口から、南三陸町や志津川方面に突き出た半島の町。ワカメの養殖漁業を中心とする生業で生活する住民が多い。震災では、入江周辺の家などはすべて津波に押し流され、跡形もなく壊されてしまいました。
   
  
   4月の様子     


   
    7月の様子    


   

大指(おおざし)地区
 
  仙台市から車で2時間ほどのところにあり、ワカメやホタテの養殖などの盛んな地域です。震災では、高さ18メートルの津波が襲い、漁港近くの集落がすべて流されました。漁船や作業場も損壊しました。今どき、珍しい「多子低齢化」の地域で住民180人のうち50人が、幼児から高校生までの子供たちを占めています。ここで、子供の遊び場を中心とする交流スペース「こどもハウス」の建設計画が、震災後早い段階から持ち上がりました。

  
   4月の様子    


   
  7月の様子     


   

災害対策本部、日名所 北上町中学校体育館
  


    

 石巻市立相川小学校周辺
  
   4月の様子


   
  5月の様子    


   

石巻市立吉浜小学校周辺

   
   4月の様子    


   
   7月の様子