宮城県石巻市大指(おおざし)地区

 住民と子供たちの交流の場
 「大指こどもハウス」建設計画を支援へ
 ドームハウス、水辺のビオトープなど


 
被災地とは思えない遊び場、憩いの場をつくろう!
 こども中心の集落でアクション


 ノンフィクション作家 山根一眞さん(世話人代表)を中心に
 NPO法人 医療・福祉ネットワーク千葉も協力、支援へ

 まずは10月8日、うらやす復興祭(千葉県浦安市)に参加 大指復興をアピール         
                     

大指ドームハウス



●「少子高齢化」の反対、「多子低齢化」の大指
  住民の3割が子供

 宮城県石巻市北上町十三浜にある大指地区は、仙台市から車で2時間、牡鹿半島の北側にある漁村です。ワカメや昆布、ホタテなどの養殖を生業とし、経済的にも安定した地域でした。しかし、3月11日の東日本大震災、巨大津波で漁港
や海に面した住宅が全壊し、残念ながら行方不明者も出ています。

 住民180人のうち、50人が子供(乳幼児〜高校生)という子供、若い世代の多い地域で、住民全員が親戚のような結束が築かれており、風通しのいいコミュニティーが作られています。この住民の結束は震災後も変わらず機能しています。

 ただ、津波の打撃を受け、住宅地も壊滅、子供たちが遊び場としていた場所もなくなりました。著しい地盤沈下や余震も続いており、住民や子供たちは避難所に閉じこもる生活を強いられています。仮設住宅の建設も始まりましたが、子供たちがのびのびと遊んだり、交流する環境にはほど遠いものといわざるを得ません。


 大指地図
   ↑ 石巻市十三浜大指地区の位置

 大指被災状況

        ↑ 東日本大震災直後の被災の状況
 

●また仲良く、楽しく暮らしたい!
 被災地とは思えない交流の場を作りたい
 「大指復興アクション」が始動


 「子供たちの笑顔を取り戻したい」「また以前のように仲良く、楽しく過ごせる。大指の被災者からの切実な要請を受けて、子供たちが楽しく過ごせる交流、学びの場を作ろうという動きが出始めました。ノンフィクション作家の山根一眞さんが世話人代表をつとめる「大指復興アクション」です。被災地の住民をはじめ、医療、福祉、建築、デザインなど被災地支援で知り合った多分野の支援者が集まり結成されました。

 大指復興アクションの一番の目玉は、「大指こどもハウス」と銘打ったドームハウスの建設。ウッドデッキの遊び場や生物の観察ができるビオトープなども整備します。子供たちの日常的な遊び場にするとともに、大学生を「先生」に招いた学習指導ボランティア活動、環境教育、いのちの教育の舞台としても活用します。現在、避難所のかたすみで行っている往診もこのドームハウスを臨時のクリニックとして使えるようにし、感染症予防にも役立てる計画です。コストを抑え、できるだけ短期間に作り上げることを目標に動き出しています。

 震災後の地域の復興の拠点として、また、親子、地域住民、子供同士の温かい交流をはぐくむ拠点として機能できるよう、ハード、ソフトの両面からの支援を呼び掛けています。総工事費750万円への金銭的な援助も求めています。


●NPO法人 医療福祉ネットワーク千葉
 竜理事長も「アクション」のメンバーとして活動

 NPO法人医療・福祉ネットワーク千葉の竜理事長は、震災発生直後から石巻市の医療支援チームとして現地での診察を続けています。十三浜の避難所にも訪れました。医療の面で支援を続けながら、この大指復興アクションのメンバーにも加わり、
支援を呼び掛けています。当NPO法人しても被災地への支援活動の一環としてこのアクションを支えます。皆さまもどうかご協力をよろしくお願いします。


 
大指復興アクション連絡先

代表世話人 山根一眞
〒167−0053 東京都杉並区西荻南3−1−12−102
山根事務所内
電話: 03(5336)8484
Eメール: kazma@yamane-office.co.jp
ホームページ:http://www.yamane-office.co.jp/oozashi.html
山根さんによる 支援お願いの声明文はこちらから


大指避難所 被災者窓口担当 阿部浩
〒986−0201 石巻市北上町十三浜大指
電話 090(2796)5715 (携帯)

 

笑顔の子供たち
        ↑住民180人のうち50人が子供たち




ヘリの中で撮影する子供たち             ↑かわいい笑顔を見せる子供たち
 


●竜理事長による大指復興アクション支援リポート
 10月8日、うらやす復興祭に参加
 大指地区関係者もブース出展
 歌手・由紀さおりさんも応援に駆けつける


 108日(土)から10日(月)まで行われたうらやす復興祭に、東日本大震災で被災した石巻の大指地区の若者が、漁業再開の願いを込めてブースを出しました。

 東京湾を見下ろす臨海の緑の公園(1KmX500m)で開催されたに復興祭りの中央ステージ脇の一等地。石巻北上町十三浜の大指の若者が
「大指復興アクション」をアピールすべく、ブースを構えた。これは医療構想・千葉、医療・福祉ネットワーク千葉の協力依頼にこたえて、浦安商工会議所の柳井光子会頭が全面協力して実現したものです。

 大指は十三浜の北にある小さな漁村であるが、子供が非常に多い活気にあふれた部落である・震災直後から若者を中心に漁業再開と、日本一であった「わかめ」の販売再開を目指して積極的な活動を行ってきた。

 ブースには大震災の被害の状況を示す生々しい復興の過程を表す写真展示と、復興を目指すプラン、仮設住宅建設で無くなった子供の遊び場をつくろうというプロジェクトの応援依頼が展示された。

 竜理事長が院長をしている「うらやすふじみクリニック」のスタッフの応援も得て、大指特産のとろろ昆布の味噌汁が提供され、1500食がすべてなくなるという大好評でした。初日には柳井商工会議所会頭の親友である歌手の由紀さおりさんも応援に駆け付けていただきました。多くの方と有意義な出会いがあった3日間でした。

 ノンフィクション作家の山根一真さんが支援している「大指子どもハウス」と、大指漁業生産組合「浜人:はま んど」の応援をよろしくお願いします。


 





由紀さおりさんと

 ↑歌手の由紀さおりさんと記念撮影