【ケアフード】2020.2.3 介護福祉士を目指す学生さんに「食」をテーマに授業

栄養投与からごちそうへ
介護現場で、高齢者の「食」を大事にしてほしい

介護福祉士を目指す学生さんに高齢者の「食」について考えてもらう授業を開きました。
2月3日、千葉市稲毛区の中央介護福祉専門学校にて、当法人スタッフが1年生を対象に「患者さん・利用者さんとご家族を笑顔にするケアフード」をテーマに話をしました。10年間続けているケアフードの開発・普及活動の様子、がん患者さんや高齢者の方に食事を楽しんでいただくための工夫について説明しました。

介護専門学校での授業スライド

なぜ、ケアフードがいいのか?を考える

ケアフードの試食会などを通じて集めた、「食」に関する悩みや不安の調査結果や、介護を受ける方、介助をする方のそれぞれの立場で食事についてとらえた意見、感想なども伝えました。味やにおいの課題、消化器や口の中の悩み、そして食欲など精神的な悩みがあることを整理しました。

高齢者によりそう

専門学校の学生さんは「食べること」をどのようにとらえているか、「食」についてのご自身の悩みの有無についてを問うなどして、「食」をご自身に引き付けて改めて考えていただくきっかけとしました。介護施設等での実習を通じて、利用者の食事に向き合った際に気づいたことなども挙げてもらい、工夫がなされていたこと、改善したほうがいいと思ったことなどを意見交換しました。

心身の状態によっては、胃ろうや点滴などによる栄養摂取に切り替えていくケースもあるが、栄養を腸管からしっかり摂取し、食を楽しむためにも「できる限り口から食べ続けてほしい」ということを強調しました。

この日は、当法人がケアフードの試食品「トウモロコシとヨーグルトのムース二層仕立て」を準備し、学生さん方に召し上がっていただきながら、飲み込みやすく、食べやすい食事について検討しました。

トウモロコシのムース試食品