「千葉県がんサポートブック」第3版が発刊、若いAYA世代向けの情報を掲載

がん患者さんの強い味方になる一冊

がんと診断された時、「まず何をしたらいいの?」「どこの病院に行けばいいの?」と誰もが不安に思います。そんな気持ちに分かりやすく答えてくれる“強い味方”が発行されました。「患者必携 千葉県がんサポートブック」です。がん治療が受けられる医療機関や相談窓口、医療費や生活に関すること、支え合う仲間を見つける方法など、がん患者さんが行き当たることの多い課題や悩みに丁寧に答えてくれる一冊です。

がんサポートブック

ちばがんなび 千葉県がんサポートブック第3版(PDF)

千葉県、千葉県地域統括相談支援センターが作成

千葉県健康づくり支援課と千葉県地域統括相談支援センターが作成しました。初版は平成25年度に発行されており、今回は第3版となります。千葉県にお住まい、治療を続けている方向けで、千葉での治療生活に役立つ情報が満載。QRコード掲載されており、スマートフォンなどで見たい情報にすぐにアクセスすることができます。

AYA世代の悩み—出産や就職なども

今回は特に、AYA世代向けの内容が新たに盛り込まれました。AYA世代とは、Adolescent and Young Adultの略で、思春期や若年成人つまり20~30歳代の若いがん患者さんのことです。この世代の患者さんには、治療などへの不安に加えて勉学の継続、就職、恋愛や結婚、出産などへの悩みもあり、適切なケアと情報提供が必要となります。サポートブックでは、男性、女性両方に関わってくる子供を授かる力「妊よう性」を取り上げています。

また、がん治療と仕事を両立するための制度や、休暇の取り方、治療スケジュールの調整など仕事を続けていくための工夫について触れています。雇用する企業側への情報提供、配慮してほしい事柄についても取り上げています。

各種のがんの患者さんによる体験記も掲載されています。患者さんが持つ不安や悲しみ、支えてくれた人のこと、そして温かい励ましのメッセージをご自身の言葉でつづってあり、心に響きます。

千葉県がん情報サイト「ちばがんなび」もチェック!

おなじみのチーバくんが表紙を飾り、全ページカラーで読みやすいレイアウトなのも特徴です。ぜひお手に取ってみてはいかがでしょうか。千葉のがん医療や生活支援、患者会などの情報をワンストップで閲覧できるサイト「千葉県がん情報 ちばがんなび」もおすすめです。「ちばがんなび」では、このサポートブックのPDF版をダウンロードできます。(千葉県によると、サポートブックの冊子は数に限りがあるため、サイトでのダウンロードがおすすめとのことです)

ちばがんなび