2020.7.3 令和2年度の総会を開きました

令和2年度総会

7月3日、千葉市文化センターにて、NPO法人医療・福祉ネットワーク千葉の令和2年度通常総会を開きました。役員・会員合わせて7名が出席(ほか会員からは委任状をお預かりしました)。今年は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、最少人数での開催となりました。

「日常臨床の中に、世界を救うダイヤモンドのかけらがある」

竜崇正理事長はあいさつで、新型コロナウイルス感染症について触れ、「治療薬、予防薬の開発にみんな一生懸命に取り組んでいる。日常の臨床の中にも、世界を救うダイヤモンドのかけらが転がっていることもある」と話し、日々患者さんと向き合う診療での気づきが治療薬開発のきっかけになる可能性も十分あることを示唆しました。また、がん患者さんの中には、コロナに感染しないか心配で病院に行けないなど不安を抱えている方も多いことを挙げて、「コロナを必要以上に恐れるあまり、受診をやめてしまうのは自殺するようなもの」と述べ、必要な受診、治療は継続してほしいと強調しました。当NPO法人の活動についても、「どんな時も、おそれず、楽しく、誰もが人生を全うすることを目標にして進めていきたい」と決意を語りました。

総会では、任期満了に伴う役員の改選や予算、事業計画など5つの議案について審議しました。役員の改選では、理事長に竜崇正さんを選出、他役員12名を重任、新たに理事1名を選出しました。患者さんが住み慣れた地域で安心してがん治療を続けられることを大きな目的とし、医療者による先端がん医療研究助成事業、患者会や患者サロン活動のサポート、ケアフード普及事業などを柱として進めていくことなどを確認しました。すべての議案が承認され、会を閉じました。閉会後、“コロナ禍でもしっかりと前を向いて、歩みを止めない”をテーマに出席者全員でマスクをつけて記念撮影をしました。

総会記念写真

令和2年度は、コロナの影響で計画している事業をどこまで実行できるかはまだ未知数です。人が集まる行事などは控えていく予定ですが、がん医療研究への助成や患者さんサポート事業については例年通り実施します。会員の皆様をはじめ、関係機関、地域の方々のご協力、ご指導をいただきながら進めてまいります。よろしくお願いいたします。

「先端がん医療研究助成」実績発表会は中止。誌上発表会に変更

例年、総会後に開催している「先端がん医療研究助成の実績発表会」は、新型コロナウイルス感染予防のため、中止としました。対象となった研究者の皆様から、発表用のスライドをいただいていますので、誌上発表会というかたちに変更します。後日、皆様には抄録集などをお送りしますのでご覧ください。