第27回 ほんのり甘く 栄養価もたっぷり      クリのピューレ&スープ

  秋冬の甘い味覚といえば、クリを挙げる人も多いのではないでしょうか。
  モンブラン、マロングラッセ、くりご飯、むき栗、栗きんとん・・・・和風、洋風問わず
  栗を使った料理はいろいろあります。

  栗は固いように見えますが、ゆでて皮から実を取り出した後、実のみをさらにゆでて   いくと、さらに軟らかくしっとりしてきます。ピューレなどにも加工しやすくなります。

  栗はビタミンCのほか、デンプン質、ミネラルなども豊富でまさに栄養食品といえます。
  古代遺跡から発掘されることもある栗。縄文時代から貴重な食料だったことが分か
  ります。葉や渋皮、イガに含まれる消炎作用を使った民間薬としても使われていた
  ようです。

  今年の秋冬は、栗を一工夫してピューレやスープで味わってみませんか。
  甘煮とはまた違った、シンプルな栗の味を楽しむ調理法をご紹介します。

  
 
 
 材料

 栗(皮つき)    400g程度(1袋)
 水          鍋に栗を入れてひたひたになる程度
 塩、砂糖      大さじ1ずつ
 
 
 
 
作り方

@ 鍋に栗と水を入れ、塩や砂糖も加えてゆでます。(20〜30分)

 





 
A ゆで上がったら、栗を半分に切り、中身をスプーンなどで取りだします。

   栗が固めの場合は、さらに湯に入れて煮ます。
   栗の甘みをより味わいたい方は、クリの実を入れた鍋にひたひたの牛乳
      と砂糖を大さじ1杯入れて(お好みで調節してください)煮ると、甘みが引き立
      ちます。

              
B 粗熱をとってミキサーに移します。かくはんしてみて、スムーズに回らなければ水を
   加えてなめらかに回るようにします。ピューレの完成です。冷やして食べるとまた格
   別ですよ。

   そのまま食べても栗がもつほんのりした甘さがおいしいのですが、
       より甘みを引き出すには、パンのピューレに乗せる方法があります。
       ジャム代わりになりますね。玉ねぎピューレや牛乳と煮込んでスープにする
       方法もおすすめです。
       生クリームをホイップしたものを添えて、一緒にいただくと贅沢なデザートに
       なります。
           
                 



応用編2

栗のピューレスープ 
栗リゾット(雑炊)
栗のうまみとを生かした、ちょっと大人な味わいを楽しめる一品です。

 サツマイモプリン材料
 栗のピューレ    150g〜200g
 コンソメスープ    3カップ
 ベーコン       1枚
 塩、こしょう     少々
 オリーブオイル   少々
 あれば玉ねぎのピューレ  100g

サツマイモプリン作り方

 @鍋にオリーブオイルを少量ひいて、細かく刻んだベーコンを炒めます。脂が出てきた
  ら、コンソメスープを注ぎ温めます。

 A一度沸騰したら、栗のピューレを投入。冷凍庫などに保存があれば玉ねぎのピューレ
  も、加えて温め溶かします。

 B塩、こしょうで味を調整します。

 C栗のリゾットを作る場合は、ここにご飯を入れてしばらくことこと煮るととろみが出ま
   す。