第2回 トマトのシャーベット

夏本番を迎え、日差しも強くなってきました。第1回で紹介した「トマトピューレ」。今回はそのトマトピューレの冷凍を
使ったさわやかなシャーベットの作り方を紹介します。半解凍したピューレにほのかな酸味と甘みをプラスしただけの
簡単ヘルシーデザート。おやつはもちろん、お料理の間のお口直しにも最適です

【ワンスプーンメモ】
  
 ●半解凍したトマトを再度ミキサーにかけるのがコツ。溶けていく段階で、水分が出て全体に水っぽく
   なることがありますが、ミキサーにかければ溶けだした水分が程良く全体に回り、ちょうどよい固さ
   のシャーベットになります。ただし、ミキサーを使う場合には300g以上のピューレが必要です。
   少量のピューレでシャーベットを作る場合は、まずホイッパー(泡だて器)で冷凍ピューレをつぶし、
   溶けかかってきたらかき混ぜます。

   ●かくはんする際には水分は一切加えません。仕上がりが水っぽくなってしまいます。溶け過ぎてしま
   ったら、いったん冷凍庫に戻して再度凍らせてください。

【作り方】
   @ 冷凍保存したトマトのピユーレを室温にしばらくおき、半解凍の状態にします。
   A  @をミキサーに入れて、少しずつかくはん。シャーベト状になったら器にあけます。
   B  味付けにレモン汁、ハチミツ、塩、砂糖などをかけていただきます。ミントの葉などを添えれば
        オシャレなデザートにもなります。

【材料】
  トマトのピューレ(皮つき種つきのトマトをピューレにし冷凍保存したもの)500g 
  レモン汁  1/2個分
  ハチミツ  50g
  砂糖        15g
  塩     少々 

ヨーロッパでは「トマトのある家に胃病なし」と言い伝えられているほど、トマトは健康にいいとされています。 トマトの酸味が胃を刺激し、胃液の分泌をうながすことで、消化を助け食欲増進につながります。 
 
 抗がん剤の治療などでは食欲不振が一つの副作用として出ることがありますが、トマトのピューレやシャーベットなら食べられる分を小さい器に少しずつ盛りつけることもできます。 

 また食べ物の味覚が感じにくいという場合でも、味付けにつかうレモン汁の風味が味覚の回復を助ける効果があるとされていますので、トマトの味を楽しみやすくなるかもしれません。 

 トマトの鮮やかな赤い色がテーブルに並ぶと、食卓を囲む気分も明るくなりますよ。