第4回 パイナップルのシャーベット
 


夏の締めくくりはトロピカルなデザート編です。キーンと冷えたパーナップルのシャーベットはいかがでしょうか?これもとっても簡単。冷凍したパインをミキサーにかけるだけ。シャーベットなら唾液が出にくい場合でも口の中で自然に溶けて楽に飲み込むことができます。ちょっと甘いものが食べたい、口の中をすっきりさせたいという時にぴったりのひと品ですよ。ぜひ味わってみてください。いろいろなフルーツで応用できます。 
 パインとオレンジ写真
 
 材料

パイナップルを用意します。(あらかじめカットし、パック詰めにされたものでOKです)


   このほかシャーベットに適しているフルーツはパイナップル、メロン、イチゴ、
      洋ナシ、オレンジ、グレープフルーツ、バナナ、桃
などがあります。
      (※バナナや桃は変色しやすいです。)

  

いろいろフルーツ 
 
作り方

@ フルーツを粗く切り、冷凍します。
   切るときは大きさをそろえた方が冷やす時間も解凍時間も一定になります。

   ここでシャーベットを盛り付ける器も一緒に冷凍庫に入れましょう。
       器が冷えているとシャーベットもすぐには溶けないので、ゆっくり味わえます。

   
 
砂時計

冷凍するのが待ち遠しい!
A パイナップルを冷凍庫から取り出し、しばらく常温においておきます。
  (カチンコチンになったままだとミキサーが回りません)

  
冷凍庫から出したパイナップル
 B 少し緩んできたら、ミキサーに入れます。スイッチを入れて好みの固さまでかくはん
   します。すべて混ざったら、冷凍庫から器を取り出し手早く盛りつけて完成です。

   ミキサーでかくはんする際には、水分は入れない方がいいです。
   仕上がりが水っぽくなってしまいます。
   
   作っている間にシャーベットが溶けてきたら、容器に入れて再度冷凍庫に入れます。
   全体が固まらないように10分おきぐらいにスプーンでかきまわしてみて、好みのか
   たさになったら取り出します。
 ミキサーに入れたパイン
ワンスプーンアニメワンスプーンメモ
  ●砂糖や洋酒(リキュール)、白ワインなどを少量かけて風味づけにしてもいいでしょう。アルコール
    が苦手な方は、一度熱を加えてアルコールを飛ばした後にシャーベットにかけてもいいです。
  ●シャーベット単品でも十分においしくいただけますが、好みの味のゼリーを先にグラス
   に盛りつけ、その上にシャーベットをのせるとより贅沢なデザートになります。
   ゼリーがとろみづけになり、のど越しもよくなります。

   また、シャーベットを二種類作って二層に盛りつけるのも彩りもきれいになり、おすす
   めです。いろいろ楽しんでみてください。

シャーベット完成
 シャーベットとフルーツのアニメ
  シェフひとりごとイラスト シェフのひとりごと ・・・

  以前、レストラン「フォーグレイン」にランチを食べにいらっしゃったがん患者さんに、
 このパイナップルのシャーベットをお出ししたことがあります。幸せそうにスプーンを
 口に運びながら「おかわりが欲しいです!」と言ってくださるほどでした。治療の副作
 用などでなかなか食事を思うように召し上がれない方でも、心からおいしいと思える味、
 食事は必ずあるのだなぁ・・・と実感しました。お一人おひとりの「お気に入りの味」が見つ
 かるように、私もまたいろいろなケアフードを考えていきたいと思っています―