第20回 コクとなめらかさが後を引く      ソラマメのピューレ


  この季節、豆類が鮮やかな緑で食卓を彩ります。
  今回は、空豆。さやを上に向けて成長することから、そう呼ばれています。
  

  ふかふかのさやに並んだコロンとしたちょっと笑える形。ゆでて薄皮をむいてそのまま食べるのが一般的ですが、ピューレにするとなめらかな食感とコクのある味が後を引くまた別の味わい方ができます。それは、プリンのような・・・ムースのような・・・豆腐のような・・・言葉ではなかなか説明できないのでぜひ作って食べてみてください。一見、お抹茶のような深い緑色もとてもきれいですよ。

  ビタミンBのほか、カリウムや食物繊維もたっぷり。疲労回復にも効果があります。

                  そらまめの粒


そらまめのピューレ
 
 材料

ソラマメ                20−30本(ミキサーが回るように多めに作ります)
水                    3カップ程度
塩                    少々

  

 そらまめ
 
作り方

@ ソラマメのさやから豆を取りだします。

  空気に触れると一気に鮮度が落ちるので、なるべくゆでる直前にさやから出し
      ます。

さやから出したそらまめ
 

A 鍋に湯を沸かして、豆を入れて軟らかくなるまでゆでる。(約5〜7分間)


  あまりゆで過ぎると皮が向きにくくなりますので、ゆで時間はそのまま食べる時
      に比べて1、2分長い程度でしょうか。
  

  

      
そらまめをゆでる
       

B 豆を鍋からひきあげ、冷水に取ります。粗熱を取って皮をむきましょう。
  ゆで汁はミキサーにかける際に使うので残しておいてください。

  ソラマメの皮をむいてから、冷ましたゆで汁にしばらかく浸しておきます。
     特有の苦みやえぐみが取れますよ。

      やわらかくゆでたこの段階でも少しほぐせば食べられるという方は、
      そのまま召し上がってください。塩などで味付けします。



 ゆで上がったそらまめ
C ソラマメをミキサーに移します。そのままではミキサーは回らないので、さきほどの
  ゆで汁を大さじ1杯ずつ加えていきます。ミキサーがなめらかに回り始めたらそのま
  ましばらくかくはんします。

  お皿に盛りつけて完成です。
  お好みで、塩やしょうゆ、トマトカレー粉などをで味をつけてください。
  トマトソース、玉ねぎのピューレなども少々加えるとコクが増します。

  小分けパックに入れて冷凍できます。(約1カ月)
  解凍する際は、解凍によって出た水分を飛ばすため、電子レンジにかけるか、
  鍋にあけて再度火を通してください。
                                      
そらまめをミキサーにかける 
 ワンスプーンメモ

● もし苦みやえぐみが残って食べづらいという場合は、そのままひと晩冷蔵庫で寝かしてみてください。
   苦みが取れて、ひんやりしたクリーミーなムースになります。ちょっとしたデザート感覚です。

●このピューレを洋風スープに加えてもいいですね。
 薄味のコンソメスープに玉ねぎのピューレとともに溶かしてばらく煮込みます。塩コショウで味を調節すれば、完成します。
 お好みで仕上げに生クリームなどをたらしてもいいですね。