【ステイin千葉も楽しもう♪】千葉市緑区おゆみ野の大百池公園。人も生き物ものびのび、天然のビオトープで初夏の週末をのんびり楽しむ

千葉市緑区おゆみ野の「大百池公園」。「おおどいけこうえん」と読みます。公園全体は池と山と二つのブロックからなり、総面積10.7ヘクタールもあるおゆみ野地区最大の公園。そして、公園面積の1/5をこの大百池が占めているお池中心の公園です。池に生息する魚やカエルなどの生き物、池を縁取る豊かな緑が特徴的で、まさに天然のビオトープです。周囲には、スーパーマーケットやカフェなどもあり、地元住民のオアシスとして親しまれています。桜の季節はもちろん、夏では涼しい木陰、秋は紅葉といった観光もできます。

この大百池…実は歴史的にも古くから重要なスポットだったことが分かっています。今回は、大百池の歴史も紐解きながら、水辺の景色を楽しんでみましょう。当NPO法人常任理事の大西眞澄さんと、当法人スタッフの風間ゆり子さんの写真とエッセイでご紹介します。

千葉市緑区おゆみ野・大百池公園
水辺と緑と生き物のコラボレーション
縄文時代から住みやすいスポットとして注目

たっぷりの水をたたえた大百池の水は、ここから2km離れた所にある「泉谷公園」で生まれた水がせせらぎとなって「おゆみの道」を下って流れ込んでいます。以前は住民のための溜池としても利用されていたこの池の歴史は、慶安5年(今から約460年以上前)よりも古いというから驚きですね。台地部には縄文時代の住居跡もあるそうです。

大百池公園の主役ともいえる浅い池です。魚がたくさん泳いでいますが釣りは禁止です。鴨や白鳥などが遊びにくるので望遠鏡を持ってくると楽しいでしょう。

古代より、この地域では麻布が生産されていました。その布を浸した池ということで「麻潤池(をほどいけ)」と言う名前がついたそうです。

生き物がのんびり過ごせる大百池

大百池は、丸くもなく四角でもなく、優雅な曲線を描きながら広がっています。池の周りを歩くと、様々な生き物に出会うことができます。大きな鯉はとても人懐こく、近寄ると群れを成して寄ってきます。

蓮も花開いていました。

池の周りは快適な散歩コースになっています。絵になる風景ですね。

 

野鳥の姿を間近でみることもできます。

留鳥(一年中移動をしないタイプの鳥)はオシドリ・カルガモ・オオバン・アオサギ・カイツブリ・カワウ・カワセミなど。夏鳥でオオヨシキリ・ダイサギ。鳥ではコガモ・マガモ・オナガガモ・ヨシガモ・ホシハジロ・オカヨシガモ・ハシビロガモ・ヒドリガモなど。一年中、様々な鳥が羽根を休めにやって来ます。

遊歩道の途中、足元にかわいい置物を見つけました。その奥に小径が続いていたので、誘われるように進んでいくと…

奥には隠れ家のような小さな水辺が広がっていました。

池の周りは植物図鑑

遊歩道を歩くと、たくさんの草木、花とすれ違います。一つひとつに解説もつけられていて、まるで植物図鑑の中に入り込んだような気分です。春には、ソメイヨシノやシダレザクラなども咲きそろうと見ごたえがあるとのこと。

公園のすぐ隣には、田植えされたばかりの水田も広がっていました。

いろいろな種類の遊具が設置されており、子供たちものびのびと遊んでいました。池の周りを一周するだけでも、様々な発見がありました。ほどよい疲れを感じながら、公園向かいにあるスターバックスで一休み。緑に覆われたテラス席がおすすめです。

大百池公園(千葉県の観光公園ガイドより)

京成電鉄千原線「学園前」駅を下車して徒歩5分です。