病院経営の機関誌「集中MediCon」に、千葉県がんセンター新病院が取り上げられました。開業50周年。患者目線を大切にした最先端のがん医療を追究。がんゲノム医療の拠点病院としても注目を集める

千葉県がんセンターの新病院がホットスポット
一般病床、緩和ケア病床を大幅に増加
手術支援ロボット、放射線治療機器も増やし、最先端がん医療を牽引
ワンストップの患者相談体制も強みに

医療者向けの病院経営機関誌「集中 MediCon」(集中出版)の2022年5月号の巻頭を千葉県がんセンターが飾りました。2020年秋に千葉市仁戸名町に新病院を新築し、運営を開始したばかり。千葉県がんセンターは、1972年の開業以来、“日本一のがんセンターにする”を合言葉に医療者、職員一同、がん医療の研究と実践に真剣に向き合って今年で50年を迎えます。

記事の中では、新病院の建物の特徴として、採光部が大きく、院内全体的に明るい光が差し込み開放感たっぷりな様子が写真と文章で記されています。「病院というよりエアポート風」との患者さんの間での印象も記載されました。こだわりとして、高齢化の時代に対応して緩和ケアの病床を従来の倍以上の53床に増やしたことを挙げています。がんを抱えた患者さんの身体の状態や生活を取り巻く様々な事情も含めて引き受ける千葉県がんセンターの懐の深さを意味しています。「患者サロン」や「にとな文庫」など患者さんが気軽に立ち寄ることができるコーナーが病院の中心部に広くスペースを確保されていることも強調しています。

千葉県がんセンターの新病院

患者図書室「にとな文庫」

最先端の医療機器の充実としては、手術支援ロボット「ダビンチ」を増やし、画像診断のためのAngio-CT、放射線治療のIMRTなどを導入したことを明記。抗がん剤治療を安心して受けることができるがん薬物療法センターについても触れています。

手術支援ロボット「ダビンチ」

がん薬物療法センター

飯笹俊彦病院長は、都道府県がん診療拠点病院として、がん医療の均てん化と個別化の2方向でさらなる充実を図りながら千葉県のがん医療を牽引していくことを説明し、これからまだまだ研究が進むがんゲノム医療の推進にも取り組んでいく決意を記しました。