【ステイin千葉も楽しもう♪】旭市・刑部岬で、夏の天の川を振り仰ぐ。千葉の星空ってこんなにきれいだった！

今年は早々と梅雨が明け、6月中旬から猛暑の日々が続いています。熱中症のリスクもあるし、昼間の外出は控えている方も多いかもしれません。今回はステイin千葉初の夜空の紹介です。千葉県旭市の刑部岬。銚子市から外房側に少し下ったところにある断崖です。岬からの眺めが良く、九十九里浜、屛風ヶ浦を一望できます。日本の中では都会に分類される千葉県ですが、千葉の星空がこんなにきれいだと知ったのは今回が初めてです。刑部岬から見上げた天の川をとらえた貴重な一枚をご覧ください。写真家・飯田隆志さんの写真とエッセイでお伝えします。

旭市・刑部岬から仰ぎ見る天の川
雲かな？…いや、天の川！の偶然の出合いに夢中でシャッターを切る
星空撮影の3つの条件

「ステイin千葉　第4回　銚子・犬吠埼の日の出を拝み、九十九里浜で波と戯れながらの撮影。千葉の海辺でぜいたくな夏のひと時を味わう」読まれたでしょうか？まだ読まれていない方、読んだけど覚えてない方、ぜひ読んでみてください。この記事の中で「飯岡刑部岬展望館。朝早くても夜遅くても入れるのであれば、次は星空の撮影で行ってみようかと思案中。」と書いておりましてね、ついに実現させてきたのですよ。

星空を撮るにあたってさまざまな条件がクリアされないと撮影できません。大きくは三つです。
①　晴天時であること。
②　月明かりが少ないこと。新月か極細の三日月が良いようです。
③　光害が無いか、少ないこと。

③の「光害」は聞きなれない言葉だと思いますが、星の観察をされる方はよく使う言葉です。いわゆる町の灯ですね～。旅行などで山や田舎のほうに行かれた時、都心部より多く星が見えた経験ありませんか？あれは、街明かりが空を照らさないからなのですよ。
（光害に関しては環境省のHPに詳しい解説があります！）
要約すると、余計な光が少なくて肉眼でもたくさんの星が見れる状態がベストということです。

我が家ではそれに加え
④　翌日までゆっくり車が使えること。（時間的余裕）
⑤　翌日に疲れが残っても、買い物などの予定がないこと（流石に徹夜近いので翌日は動けないです）
⑥　出発時に疲れが残ってたり、眠気がないこと（体力的余裕）

端折ると、心身共に余裕があり尚且つ翌日まで自由に動けることですね。そのような条件が偶然にも重なったのが2022年６月4日。これを逃すと次はいつか分からないと思って急遽支度をしました。用意する機材は昨年末に仲間入りした中古のデジイチ（デジタル一眼カメラ）に標準系ズームと広角系ズームの２本、三脚。

現地着後、雲が増えてきたけど許容範囲だろうと割り切ることにして（せっかく来たので中止は勿体無い！）、機材をセットしまずは場所がわかるようにと飯岡刑部岬展望館を入れて撮ったのですが、明るさが違い過ぎてとても残念な結果になりました。

それならばと、少し場所を移動して建物等が写らない位置で、さらにかなり上の方を振り仰いで撮影しました。

悪くは無いが良くも無い。では水平線を入れ手前の雑草と柵を入れてみようと撮ったのがこれです。

その前の振り仰いだのもそうだったけど、なんか変に靄がかかったような所があって
最初は雲かなと思ったのだけれども、モニターをよくよく見たら天の川でビックリ！

ならば肉眼でも見えるのかと思い、目を凝らしてみたらしっかりと見えましたよ！
私、視力弱いので肉眼で見えるなんて期待もしていなかったし、そもそも見えるわけ無いと思っていたので
びっくりすると同時に、とてもテンション上がりました！！（そのせいでちょっと失敗している…）

そして最終的に水辺線と天の川を入れシンプルな構図で撮ってみました。

飯岡漁港の夜景を記念撮影

ちょろっと雑草の頭が見えていたのはご愛嬌でお願いします。（失敗その１）人生初で天の川を見たのと、苦手だった星空写真でそこそこ納得できたので撤収！オマケとして駐車場出たところから見た飯岡漁港方面の夜景が綺麗だったから、再度機材を引っ張り出し、記念に一枚！

撮影後の調整に苦心…

なんで掲載が遅くなったかと言うと文章書くのが遅いってのはデフォルトですが、今回は写真の調整がどうも思うようにいかなくて、散々試行錯誤したのですよ。そもそも調整がうまくいかない理由として、星空に慣れてないのはもちろんだけど、多分撮影時の露出が足りていないんだと思う。未調整の写真を見ると、本来黒いはずの空がグレーになっているので露出オーバー気味かと思いきや
意外と星が露出足りていないようで、天の川もうっすらぼんやりだし星の数も調整したのと比べるとかなり少ない。

なんでかなと考えたら、撮影時にモニターを暗くするのを忘れていたのと、ヒストグラム（画素値の個数を棒グラフにしたもの）を確認しなかったのが原因なんです。見た感じは明るく見えるのですが、データ的には結構暗いんですよ。なんとか、これを綺麗に見せようと頑張ったのですがどうも限界があるようで。結果はご覧の通り、ざらっとした絵になりました。（暗いのを明るくしようとするとノイズが出てきます）