【ステイin千葉も楽しもう♪】八千代市の村上緑地公園 「曼殊沙華リターンズ」。木漏れ日を受けてきらきらと輝く曼殊沙華、深紅のドレスをまとって踊る貴婦人のよう。

千葉県八千代市の村上緑地公園は、曼殊沙華(彼岸花)の群生地としても知られています。9月のお彼岸の頃に合わせて、「彼岸花まつり」が開催されます。真っ赤で色鮮やかな花が満開になると、怖いほどの妖艶な色気に包まれます。彼岸花の別名として良く知られる曼殊沙華は、仏教用語で「天上の花」という意味があり、まさにこの時期の村上緑地公園は別世界。今回は、写真家・飯田隆志さんの写真とエッセイでご紹介します(2021年9月20日訪問・撮影)。飯田さんが「ステイin千葉」のコーナーで、村上緑地公園の曼殊沙華を取り上げるのは2回目。今回は、真っ赤な曼殊沙華の群生を何枚もカメラに収めています。光の当たり具合で異なる紅色のグラデーションがとても美しく撮れています。

八千代市・村上緑地公園
曼殊沙華の群生を撮る
光の当たり具合で変わる花の表情を楽しむ

実は皆さんに謝らなければならない事がありましてね。
第12回ステイin千葉で紹介した村上緑地公園の曼珠沙華ですが、文章の中で埼玉県の巾着田のように群生しているかのように読める部分があるんですよ。掲載した写真に曼殊沙華が群生といえるほどの写真があったかと言うと、ほとんどなくて…。このままでは村上緑地公園の曼殊沙華は「大した事ない」と誤解されてしまうのではないか…そんな建前を掲げ、村上緑地公園に再び行って参りました。

ただ、群生地っぽい写真を撮るだけではもったいないので、いつものようにあれこれも撮ってきました。今回は見た感じに色味等を調整するだけじゃなく、少しこだわった表現にもチャレンジしてみました。この日は見事なまでの快晴で、曼珠沙華もほぼ満開だったので、人出もとても多かったです。

例の如く駐車場に車を停め、群生地を目指し歩き始めます。

 

木漏れ日を受けて輝く

ちょっと進んだ所で良い感じに光が当たってるのを見つけました。

撮り終わってふと視線を上げると影の向こうに照らされている場所が…。しかもそこに歩いている御夫婦の後ろ姿が、とても仲良さそうに見えて思わずシャッター切ってしまいました。

ちょっと、たてがみっぽく見えたのがあったり…。

左側に見えた斜面の群生地、その向こうに白い壁と青空が見えてました、赤と青と白のコントラストが綺麗です。

まだ開き切っていないのがあったり。

地面スレスレでわざと太陽を入れカメラを構えてみる。当然ファインダーもモニターも見えないので勘で撮ってみた。ロープが入ってしまったが、指や顔が入らなかっただけ良しとしよう。

散歩道に敷かれたレッドカーペット

そして思い思いに楽しむ人々。

折り返し地点付近は影も高低差も少なく、群生してる感じが伝わりそうなのが撮れました。

スポットライトを浴びて…「私は女優」

途中、登り階段横で、まるでスポットライトを浴びたかのような曼珠沙華がありました。

紅白、仲良しの曼珠沙華を発見!!

最後にワイワイ広場(遊具があるところ)の斜面に咲いていた黄色い曼珠沙華を撮って今回の撮影は終わりにしました。

こだわりの編集

さて、後日談ですが、ちょっとこだわった表現に挑戦してみました。実はこのシリーズは撮影段階から、明るく仕上げようとか暗くしようとか合成してみようとぼんやりと考えながら撮ってましてね。パソコンの写真レタッチソフトを使いあれこれいじってみたものを紹介します。

まずは白と赤が交互に咲いている所で周辺が少し暗かったのを、より強調してみました。

次は彩度を思いっきり上げて、キャンディカラーっぽく仕上げてみました。

降り注ぐ光を強調するだけだとコントラスト高くなるから、光をにじませる感じで柔らか仕上げ。

仲良し曼珠沙華を、ふんわり優しい感じに。

なんかこういうふうに書くとすごく敷居が高そうに思えますが、スマホでも無料のアプリがあったりします。最初はとっつきにくいかもですが、あらかじめ設定されているのを選ぶだけとか手軽に楽しめそうなのもありますよ。やってみると面白いので、まずは軽い気持ちでチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

おまけ、最終的に白黒にしたのと、複数枚合成したのをお見せします。

追記:今回は多目的広場とワイワイ広場の間にテントが出てましてね。気になって帰りがけに寄ったのですが、群生地の維持管理等をおこなっている八千代市地域振興財団さんが活動の周知と募金を募っていました。そして多くの人に楽しんでもらおうと言う熱意に強く共感し、多少ではありますが協力させていただきました。

皆さんも、初秋の村上緑地公園の曼殊沙華、ぜひ見に行ってみてください。

Information

村上緑地公園(八千代市公式サイト)