【連載・チーバくんのがん情報局】⑪千葉県がんセンターpart7 がんの画像診断ってどんなことをするの?放射線治療との違いは?

がん対策基本法施行記念
連載・チーバくんのがん情報局
⑪千葉県がんセンターpart7
がんの画像診断、身体の中を見る“ミクロ決死隊”
専門の医師が細部を徹底チェック

チーバくん:よもやま博士、千葉県がんセンターに行ってきたよ。センター長の竜先生、通院化学療法室の看護師・山田みつぎさん、がん患者さんの心に寄り添うピアカウンセラーの齋藤さん。皆さん、患者さんのために一生懸命に仕事をしていました。そして、患者さんを支えるいろいろな仕組みが整いつつありました。

よもやま博士:そうじゃったか。それは大いに勉強になったな。がんは、人間にとっても、医学にとっても長年のテーマ。一人でも多くの患者さんががんで命を落とさないようにという命題に各方面から挑んで居るのじゃ。医学も日々進歩しておる。わしは、いつか必ずがんを克服できる日がくると信じておる。

よもやま博士:最新の医学、最新のがん医療といえば、チーバくんは画像診断、放射線治療については知っておるか?

チーバくん:健康診断で、肺のレントゲンを撮ったことはあるよ。あばら骨が見えるやつ。

よもやま博士:今はそれだけじゃない。ずいぶん進化しておるんじゃ。一度、画像診断についても話を聞いてきたらどうじゃ。千葉県がんセンターには、画像診断のプロフェッショナルがいらっしゃるぞ。

チーバくん:!!。千葉県がんセンター、もう一回行くの?

よもやま博士:何度でも行って来たらいいよ。千葉県がんセンターは、都道府県がん診療連携拠点病院に指定されたくらいじゃ。まだまだ知られざることが話がたくさんあるからね。チーバくんの視点で取材して、このホームページで皆さんにもお伝えしていきたいんじゃ。頼んだぞ。

チーバくん:はーい!行ってきます。

チーバくん:千葉市仁戸名町のバス停で降りてと…。千葉県がんセンターに着いたぞ。

チーバくん:画像診断部…ってどこにあるんだ?外来の入り口に入ると左手にスターバックスコーヒーがあって…。反対の右に行くと、画像診断部だ。「ラジエーションハウス」って書いてあるブースがあるぞ。奥の方で、パソコンを使っている人がいるぞ。なんだか、ハイテクノロジーな雰囲気。

チーバくん:こんにちは。あのー、パソコンでゲームでもしているんですか?

画像診断部・高野医師:こんにちは、チーバくんですね。これはゲームではなくて…がん治療のシュミレーションをしているんだよ。あ、私は画像診断を専門としている医師の高野です。よもやま博士から連絡ありましたよ。チーバくん、がんセンターでいろいろ勉強しているんだって?今日は、がんの最新の画像診断について、しっかり勉強していってください。

チーバくん:画像診断のお医者さんがいるんですね。写真も撮るの?

高野医師:いや、画像の撮影は放射線技師さんが行います。我々、画像診断をする放射線科医師は、様々な画像を使って診断を専門に行います。読影といって、レントゲンやCTの画像を見て病気の有無を確かめたり、他のお医者さんと一緒に治療方針を考えたりするよ。

昔はすべての医師がレントゲンフィルムを見たりして画像診断をしていましたが、画像を撮る機械や技術もどんどん高度化してきたし、がんの転移などを探すのに全身の画像を読む必要が出てきて、画像診断をする専門の医師が必要になってきたんだよ。今は、大きな病院や専門病院ではどこでも必要とされている専門医なんだ。チーバくんは、CT、MRI、PET-CTとか知っているかな?

チーバくん:難しい横文字が出てきたぞ、全然分からない…。すごい技術なんだろうね。