【四季折々のうた】005 「かたくりの花」-泉自然公園(千葉市)-

車で約15分くらいの泉自然公園は、千葉の里山と谷津谷を守るために公園になったところです。ここに咲いていました。薄紫色のカタクリの花が。千葉のカタクリは「氷河期の忘れ物」と言われています。分布できる南限で、カタクリの生活に一番重要な早春の陽光、水のある場所、落葉樹の林に農家の人が下刈りや落葉かきの手を入れた下にそのひ弱な葉を伸ばし、生き延びてきた植物なのだそうです。毎年少しずつ大きな葉をつけ、養分を貯え、7~8年目にやっと花をつける株になる。

3月まだ他の植物が眠っている頃に芽を出し、日の光をひとり占めして光合成をし、地下の球根に養分を貯えて、3月終わりから4月に美しい花を咲かせるのだそうです。そして、カタクリの花びらには蜜標(蜜があることを示す標識のような模様)があり、それに誘われチョウやハチが花粉を運んでくれるのだそうです。長々と記しましたが、カタクリのことはとっても詳しい方にめぐり合い、教えていただきました。

(2007年3月24日 送信)