スケール、財力、マンパワーに圧倒 病室も医療品も機能的 看護力は日本も同等レベルで自信も 千葉県循環器病センター 看護師 齊藤 千佳 |
今回、千葉県循環器病センター心臓血管外科病棟を代表し参加させて頂きました。参加者は医師7名・看護師6名・総勢13名と海外研修としては大所帯であり、4グループに分かれての研修となりました。看護師グループについて報告します。 |
<1日目> <2日目> |
<3日目> <4日目> 午前中は心不全ICUの見学をしました。重症心不全患者が多く、ICU処置室にCアームがあり、迅速にPCPS装着やVADの点検など緊急処置ができる体制が整っていました。午後はDr.Hukamachi によるVADの講義を受け、研究所見学をしました。研究所では超小型全置換型人工心臓発明者のDr.Horvathより説明を受けとても感激しました。夜はVAD研究所スタッフの皆様と食事へ行き、研修の疲れを癒しリフレッシュすることができました。 |
<5日目> 重症患者が多い中でも 看護師の笑顔、生き生きと Dr.Hukamachi引率による心臓血管外科ICUの見学をしました。英語が苦手な看護師のためにDr.Hukamachi が通訳をしてくれたため、とても分かり易く有意義なICU見学となりました。心臓外科手術後・肺移植後・PCPS装着中の患者など重症患者が多い中、張り詰めた緊迫感はあまりなく、看護師は笑顔で生き生きとした表情で働いていました。 |
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<感想> 日本では、激務との戦い… マンパワーが十分の環境、うらやましく 今回研修に参加して感じたことは、クリーブランドクリニックのスケールの大きさと財力、マンパワーの違いであり、この3つに圧倒され続けた5日間でした。日本ではマンパワー不足に悩まされ、毎日激務との戦いであり非常に羨ましい環境であると感じた。心臓手術の見学は敷居が高いとのことで看護師は見学することができませんでしたが、リーダーの山口先生の尽力により、手術室・カテーテル室・ICUを見学することができました。総合的な印象は、移植医療や人工心臓は日本の何十倍も進んでいますが、通常の心臓手術などに関しては日本の医療・看護は欧米に劣っていないのではないかと感じ自信がつきました。言葉の壁が厚く困難なことも多かったですが、学び得たことも多く、より良い看護を考える上で非常に良い経験ができました。 研修以外では、クリーブランドへの経由で、行きはシカゴ・帰りはニューヨークに立ち寄りました。美味しいステーキ&ビール&ワインを頂いたり、ブロードウェイのミュージカルを見たりと、短い時間ではありましたが観光をすることができました。予約していた飛行機がなくなってしまったり、タクシーではアメリカの洗礼をうけたりと、数々のトラブルもありましたが、トラブルも含めて研修を楽しむことができました。 最後に、今回研修のために尽力を尽し引率をしてくださった山口聖一先生、そしてこのような機会を与えてくださったNPO法人医療・福祉ネットワーク千葉の皆様に感謝いたします。 |
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