東京ディズニーランドで楽しい一日 小児がん患者さんのミニ旅行を企画 子供たち、家族ら23人が参加 H22年11月25日 「患者と家族のがん研究基金」 NPO法人・医療福祉ネットワーク千葉 |
〜当日のリポート〜 千葉県がんセンター 診療部長 石井猛 |
この東京ディズニーランド旅行は、骨肉腫など整形外科の小児がんを患い千葉県がんセンターに入院中の患者さんを対象とした課外授業です。今年は、9歳から15歳までの5人が参加しました。当初は患者7人が参加予定でしたが、2人が治療の影響で参加できなかったのは残念でした。長期の入院治療を行っている患者さんたちは一か月以上前からこの日を大変楽しみにしており、実際、家族とともに大変楽しまれました。いつも患者さんと一緒に治療をがんばっているご家族にとっても気の休まる楽しい日を提供できたと思います。 アトラクションも食事も満喫! 片足を切断手術を受けた子供たちも残った片足でケンケンしながら、ビッグサンダーマウンテンやスプラッシュマウンテンなどのアトラクションを満喫。そして思い切り遊んだ後は、ピザなどをほおばりました。普段、病院食をなかなか食べない9歳の男の子の患者さんも、元気いっぱいで、食事をもりもり食べていたのでスタッフ一同驚いていました。 ほとんどの患者さんが下肢の切断や、人工関節手術後でハンディキャップがあり、それなりに大変ではありましたが、頑張れば、普通の人と同様に楽しむことができることを自身の身をもって体験されたことは精神的に大きな成果でした。 病院の外で、一日積極的に過ごしたことで、肉体的には退院後の自分のボディーイメージをかなりつかむことができたと思われます。また、特に退院を1、2カ月後に予定している患者さんは、退院に向け、体力をつけたり筋力をつけたりするリハビリを行う必要があることを自覚したようです。その後、みんな積極的にリハビリを行うようになったのも成果の一つです。 ディズニーランドなどの施設では、身体障害を抱えている患者さんを優遇して長い列で待たなくてもいいような仕組みを導入しています。今回、こうしたサービスを実体験することで、退院した後も社会の中で支えられながら生きていくことに自信をつけたご家族もいらっしゃったようです。 |
〜 参加者からの声〜 「みんなといったディスニーランド」 |
私は、入院しているみんなとディズニーランドに行きました。 それで、一番最初に乗ったのはモンスターズインクのライト&ゴーシークという乗り物で、ヘルメットの所にMのマークがあって、それにライトを照らして、ふつうよりも点数が多かったらいい物がもらえる乗り物です。みんなでライトを照らすのが楽しかったです。 次におもしろかったのはジャングルクルーズです。乗る前は楽しそうじゃなかったけど、乗ったらお兄さんのしゃべり方と色んな動物がでてきてすごく楽しかったです。お兄さんが「あぶなーーーい!!。ワニがおそってくる」と言って、ピストルを撃ってびっくりしました。でも、本当にジャングルにいるみたいで楽しかったです。 3つ目に楽しかったのはスプラッシュマウンテンです。これは怖すぎて最初の物語がよくわかんなかったけど、終わってからは楽しかったなぁ〜と思いました。パレードもみたけど初めてたのしいと思いました。ふりつけもあってすごい楽しかったです。サインももらいました。全部で6人にもらいました。目の前にアリスとかがいてワクワクしました。 ポップコーンもおいしくてキャラメル味を病院に持って帰りました。病院に帰ってもおいしかったです。買い物もしました。マジックショップでまほうの杖も買ってマジックのできるトランプも買いました。書ききれないくらい全部本当に楽しかったです。またみんなと行きたいです。 |
事業の目的 若年者骨軟部悪性腫瘍患者に対するトータルケアの一環としての課外授業 事業の概要 1)実施日時 平成22年11月25日(木) 9:00〜17:00 2)参加人数及び内訳 患者 5人 付き添い 18人(保護者、特別支援学校先生、医師、看護師) 3)日程 9:00 千葉県がんセンター出発 17:00 千葉県がんセンター帰着 移動には貸切大型バスを利用した。 NPO法人医療福祉ネットワーク千葉による助成支援額 金20,0000円(平成22年10月9日に指定口座に振込) |