第2回 夏のシャーベットまつり
    
in千葉県がんセンター


 食欲も出てきた」
「素材の味が生きている」
 シャーベット、ジュレ、ムースなど食感もいろいろ
 治療しながらも、おいしい食事を

 山口シェフとNPO、ケアフード500食を提供
千葉県がんセンターで試食会
 
  NPO法人医療・福祉ネットワーク千葉は7月26日、千葉県がんセンター1階ふれあい広場でフランス料理の手法を使った食べやすい「ケアフード」の試食会を開き、シャーベットやムース、ジュレなど冷たい前菜とデザート500食事を患者さんやご家族に提供しました。昨年に続いて二回目となった夏の試食会。東京都内からも足を運んで参加した患者さんの姿もあり、「野菜そのものの味がシンプルでおいしい」「食欲が出てきた」など感想を話しながら楽しんでいました。


トマトのシャーベット、トウモロコシの豆腐仕立て…など4品
  
 試食メニューはトマトのシャーベット、トウモロコシの豆腐仕立て、メロンのジュレ、赤ピーマン(パプリカ)のムースの4品。トマトのさわやかな甘みを存分に引き出したシャーベットはさっぱりと、メロンのジュレは透明なグリーンの色合いが鮮やかな一品。トウモロコシと赤ピーマンはクリーミーで野菜の苦みや臭みを押さえたなめらかな食感が特徴です。


 今回は千葉市若葉区のレストラン「シェ・ケン」総料理長の山口賢シェフが調理を手掛け、当日も実演講師として来場しました。患者さん一人ひとりと話をしながら、味や飲み込みなどで悩みや不安に思っていることがないか相談に乗っていただきました。

 

シャーベットなど4品


 
患者さん一人ひとりに話しかけるシェフ
 
盛り付けも大忙し

医師、看護師、栄養士による事前検討会も
味、食感、飲み込みやすさなど改良

 
 
がん治療中の患者さんは治療内容や症状によって抱える食の悩みも異なります。抗がん剤の副作用などで口の中がただれたり味覚が敏感になる、放射線治療で味が感じにくい、飲み込みにくいといった様々な悩みに対応しようと、今回は試食前に千葉県がんセンターの医師や看護師、栄養士とともに試食検討会を開き、味や食感、飲み込みやすさなどを改良した上で試食会に臨みました。
 
 当日は千葉県がんセンター患者サロンの方々が、ボランティアでスタッフとして参加。盛り付けや配布などのを手分けして行いました。患者さん同士ということもあり、参加者も安心して相談する場面も見られ、ピアカウンセリングの場としても活用されていました。また、参加の患者さんやご家族にはアンケート調査にこたえていただきました。このアンケート結果を今後のケアフード開発等に生かしていく予定です。ご協力ありがとうございました。

 テレビ取材もあり、当日のNHKニュース845やNHKワールドニュースなどでも取り上げられました。

 

 
お手伝いいただいた患者サロンの皆さん

 
シェフ渾身の逸品が並ぶ

 
    テレビ取材も入りました
 
 テレビの画像より…




 

 

      試食で提供したレシピなどは、このホームページのでも公開しています。
     ほかにも簡単に作れる食べやすいメニューが掲載されていますのでご覧ください。