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新しい年になりました。今年もよろしくお願いいたします。 お正月や寒いこの季節は、おもちやお雑煮を召し上がる方も多いと思います。 うまみが香る出汁でいただくお雑煮は本当においしいものです。 がん患者さんからは、のびのいいつきたてのお餅だと「飲み込みにくい」「噛み切れない」 などの理由でとても食べられないという声も聞きます。 ケアフード試食会などでは、食べてみたいメニューに「お雑煮」を挙げる方もいらっしゃい ました。 そこで、今回はお餅、お雑煮のピューレに挑戦です。 餅は、もち米を蒸してペッタンペッタンとつくとのびのびとした弾力のあるものになります。 さらりと飲み込みやすくするには、もち米に火を通した段階でミキサーにかけるのが ポイントです。飲み込みやすいのに、お餅の風味がしっかりと味わえるピューレを作って みましょう! |
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![]() (作りやすい分量) もち米 大さじ4杯 水 3カップ ≪お雑煮にする場合の出汁≫ ※出汁は各ご家庭でお雑煮を作る際に作るものでも結構です。 昆布 2〜3枚 水 4カップ しょうゆ 大さじ1 塩 小さじ1 酒 小さじ3 みりん 少々 のりの佃煮など お好みで
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![]() @ お鍋にもち米と水を入れて火にかけます。沸騰したら鍋のフタをして弱火にして30分 程度コトコトと煮込みます。 ![]() 途中でかき混ぜ過ぎるととろみが強くなるので、あまり大きくかき混ぜずに 静かに火を通すのがいいでしょう。 |
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A もち米を煮込んでいる間に、別の鍋に水と昆布を入れて煮立て、昆布を取り出しま す。昆布を取り出し、しょうゆ、塩、酒、みりんを加えて味を整えます。 |
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B @のもち米を十分に煮込んだら、そのまま冷まします。 冷めたらお玉に3杯程度を取ってミキサーに入れます。Aの出汁も冷めてからお玉 に1/2杯程度を少しずつ加えてミキサーのスイッチを入れます。滑らかに回るまで 出汁は少し多めに加えていくといいでしょう。 |
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![]() スムーズに回りますので大丈夫です。水分が多すぎると空回りしてしまうので、 出汁は少しずつ加えてください。 |
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C 滑らかなピューレ状になったらおわんに移し、完成です。 もち米を煮た水分も混ざっているので、出汁が薄味になっているかもしれません。 お好みで、しょうゆやのりの佃煮、塩などを加えて味を整えてください。 ![]() させた後に再度鍋に移し、温め直しても結構です。第12回で紹介した 「鶏肉のピューレ」をここに加えてもおいしく召し上がれます。 |
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![]() ![]() ●Aで残った出汁は、角もちや丸もち、そのほか野菜などの具材を加えて通常のお雑煮としていただくことも可能です。 出汁を煮立てた段階でピューレ用に別の鍋に取り分けておくのもいいですね。 ●もち米はゆでる以外にも、炊飯器で炊いたり、蒸した「オコワ状」の物をだしに入れて煮込み、ミキサーにかける方法 でもできます。 ●弾力のあるお餅の食感が少しあっても大丈夫という方は、普通の角もちなどを煮る前に小さく刻んで、出汁に入れて くたくたのトロトロになるまで煮込みます。十分に煮込んだ後、泡立て器(ホイッパー)や木杓子などでかき混ぜると とろっとしたお餅の風味がするスープができあがります。体が温まります。 |
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![]() お雑煮のあとは、あんこのピューレを加えたおしるこはいかがですか ![]() もち米 大さじ4 水 3カップ ゆであずき(缶詰) 200g(1缶分) 水 50cc程度 抹茶パウダーなど 適宜 |
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![]() @もち米と水3カップを鍋に入れて20〜30分煮込みます。冷めたらミキサーに入れて かくはんします。水分が少ない場合はゆで汁を適宜加えながら混ぜます。(餅のピュー レ) Aゆであずき缶を別の鍋に移し、弱火で温めます。お好みの固さになるように水を適宜 加えてかき混ぜてください。木杓子などであんの粒を潰すようにして混ぜ、冷ましてか らこちらもミキサーでかくはんします。 B餅のピューレの上にあんのピューレをかけていただきます。お好みで抹茶パウダー などをかけてもおいしいです。 ![]() 一緒に混ぜてもいいです。あんこのピューレが水っぽくなった場合などは、餅ピュ ーレが程よくトロリとした食感を出してくれます。 |
![]() もちとあんのピューレを 混ぜると・・・ ![]() |
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![]() ![]() 12月にはがん患者さんやご家族の方などを「フォーグレイン」にお招きしてケアフードのクリスマスランチパーティーを開きました。レストランでも初めてのケアフードブッフェ(食べ放題)で、前菜からメイン、デザートまでケアフードと通常食合わせて50種類を提供させていただきました。 ランチでは、フレンチの調理法にこだわりながらも「和」のメニューも多く作ってみました。白身魚の柚子みそ風味、若鶏のてりやき風、鶏雑炊など・・・。お客様にもなじみの味がケアフードで味わえたと喜んでいただけたようです。 私にとってもケアフードとしては初挑戦で作ったメニューもあります。お客様と一緒にいろいろなメニュー、味を生み出していくのが私の喜びでもあります。ご家庭でも、ぜひミキサーを回しながらいろいろなケアフードを作ってご家族みんなで楽しんでみてください。 |
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