ヨーグルトのムースと シャーベット


 大腸がんなど消化器がんの患者さんが好んで食べる食材にヨーグルトがあり
ます。たんぱく質やカルシウムが豊富な発酵食品ということもあり、胃腸にやさしく、
においなどの軽減にも役立つとのこと。

 今回はヨーグルトのアレンジを紹介します。パックのプレーンヨーグルトをそのま
ま食べるだけだと毎日食べる方にとっては飽きることもあると思います。そこで、ム
ースやシャーベットにして食感を少し工夫してみませんか。ヨーグルトの水分を切る作業がありますが、きっとまた一つ違ったヨーグルトの魅力を発見できますので、ぜひトライしてみてください。

 お好みの野菜やフルーツのピューレを混ぜたアレンジも楽しいですよ。

 
 
 材料

 市販のプレーンヨーグルト  1パック
 
 ≪ムースの場合≫
 粉ゼラチン  水切りしたヨーグルトの1〜2%の量(お好みの量)
          ヨーグルトが100gの場合、ゼラチン1〜2gを使用
 牛乳      大さじ1〜2杯
 ハチミツ、レモン汁 お好みで少々

 ≪シャーベットの場合≫
 ハチミツ、砂糖など少々

  

 
 
作り方

≪ヨーグルトムース≫
@ ヨーグルトはペーパータオルを敷いたザルにあけて、1時間〜半日ほど水を
  切ります。ザルの下には必ず水分を受けるボールや深皿を置いてください。
 (時間があるときは、ザルのままラップをして冷蔵庫で半日ほどおくと水分がし
 っかり切れます)





 
A 水切りしたヨーグルトをボールにあけて、お好みでハチミツやレモン汁でほん
  のり味をつけます。
  (ヨーグルトの酸味がまろやかになります)




B 大さじ2杯の牛乳を湯のみに量り、電子レンジに入れて500wで20秒間加熱   します。(80℃)
  温まった牛乳に粉ゼラチンを溶かします。(ヨーグルトの量の1〜2%)
  ヨーグルトと牛乳に溶かしたゼラチンを良く混ぜ合わせます。


               
 
C 器や型に流し入れて冷蔵庫へ。冷やし固めます。(1時間〜)

  食べる際にお好みにハチミツやジャム、フルーツソース、野菜ピューレなどを
  添えても彩りもきれいで、おいしいです。

        

 
 
≪ヨーグルトシャーベット≫ 

水切りしたヨーグルトを保冷ケースや製氷皿に入れて冷凍庫に入れます。
固まったら、ミキサーかハンドブレンダーで崩し、ハチミツや砂糖をかけていただ
きます。

※ミキサーやハンドブレンダーでかくはんする際に、牛乳をたらしながら混ぜると
 よりミキサーなどが動きやすくなります。入れすぎには注意してください。

※凍らせる際に製氷皿に小分けし、アイスの棒、楊枝などをさして凍らせると、
 アイスキャンディ状に仕上がり、食べやすいです。

 

ワンスプーンメモ

●ヨーグルトムースもシャーベットも、シンプルなプレーンのままでも良いですが、
 フルーツや野菜のピューレを凍らせる前に混ぜ合わせておくと、いろいろな味
 を楽しめ、ちょっと豪華なデザートになります。
   
 フルーツはイチゴ、ブルーベリー、キウイ、パイナップル、マンゴー、バナナ、
 オレンジなど。野菜はトマト、ニンジンピューレなどがおいしくできます。
 もちろん、これらの野菜とフルーツを合わせてヨーグルトに混ぜてもOKです。
 ヨーグルトサラダのような味わいになります。自分の好きな味を見つけてみて
 ください。


●ヨーグルトを水切りした際に、ボールにたまる水分(ホエイ)は、捨てずに活用
 できます。
 例)ホットケーキ作りの水分として牛乳と一緒に加える。
   ホームベーカリーなどパンを焼く際の水分として加える。
   ふっくらとした仕上がりになります。お試しください。