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もうひとつ、春キャベツを使ったソースを紹介します。「ザワークラウト」です。 この名前を聞いたことがある人もいるでしょう。キャベツの酢漬けですね。酢漬けと いっても酢は使わずに玉ねぎやベーコンと一緒に煮込んだコクのあるまろやかなソースを作ってみます。キャベツから出る自然な酸味がソースをさわやかに仕上げてくれます。酢そのものよりも口当たりがいいので、口内炎などができている場合も食べやすいかと思います。 そのまま召し上がってもおいしいですし、お肉料理、魚料理のつけあわせにもなりま す。サラダのドレッシング代わりに使ったり、パスタのソースもいいですね。意外なところでギョウザやシュウマイのたれ代わりにも合います。 では一緒に作ってみましょう。 |
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![]() キャベツ 1/2個(玉ねぎの4倍程度の量。たっぷり使います) 玉ねぎ 1/2個 ベーコン 1、2枚 (お好みでバター 10g程度) |
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![]() @ 玉ねぎをくし型に切り分けて鍋に入れます。ベーコンも短冊にスライスし、鍋に投入。 バターを上に乗せて、落としブタをして鍋のふたもします。しばらく弱火にかけます。 玉ねぎから自然に水分が出てきますので、水を入れる必要はありません。 (焦げないように様子を見ながらかきまぜてください) ![]() おおざっぱにくし型がいいです。水分が出やすく、味もいいです。 |
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A 玉ねぎがしんなりしてきたら、3p角程度のちぎったキャベツを鍋に入れます。 鍋の表面や玉ねぎなどが隠れるくらいになると思いますが、火を通すうちにかさが 減るので大丈夫です。そのまま蓋をして弱火で煮続けます。 ![]() |
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B キャベツがくたくたになるまで煮込んだら、ふたを取り、水分を飛ばします。 (水を加えていないので、鍋にはほとんど余分な水分は残っていないと思います) 火を止めて粗熱を取り、ミキサーにかけます。ミキサーが回らなければ大さじ1杯ずつ 水を加えてミキサーが回るように調整してください。 |
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C なめらかになったら完成です。 そのままでも十分味がついていますが、お好みでしょうゆ、塩、カレー粉で味をつけ てもいいでしょう。酸味を強くしたい場合は、粒マスタードをほんの少し混ぜてみてくだ さい。 冷凍保存も可能です。(約1カ月) |
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![]() ![]() ●ザワークラウトは、英語です。フランス語では「シュークルート」、オランダ語では「ズールコール」などと呼びます。いろいろな 国でこのキャベツの酢漬けを表す言葉があるように、ヨーロッパ、北欧、ロシア、アメリカ、カナダ、中国など世界各国で食 べられているポピュラーなメニューです。 ビタミンCを多く含むので、昔から長い航海の際にビタミン不足を補うための保存食として作られていたそうです。 フランスやドイツでは今もビールやワインの「おつまみ」としても人気です。たまにはアルコールもいいですね…。 ![]() |