【連載・チーバくんのがん情報局】⑦千葉県がんセンターpart3 抗がん剤治療を受ける通院化学療法室に行ってみた

がん対策基本法制定記念
連載・チーバくんのがん情報局
⑦千葉県がんセンターpart3 抗がん剤治療を受ける通院化学療法室に行ってみた

チーバくん:山田看護師さんを訪ねて1階まで下りて来たけれど、通院なんとかって、どこにあるんだろう。

山田看護師:チーバくん、お待ちしていましたよ。通院化学療法室の看護師・山田みつぎです。通院化学療法室にご案内しますよ。

千葉県がんセンターの通院化学療法室の看護師・山田みつぎさん

チーバくん:ツーインカガクリョウホウシツ?こんにちは、いきなり分からない言葉が出てきたぞ!

患者さんを主人公に呼び方を決めた「通院化学療法室」

山田看護師:主に手術や放射線治療と合わせて行う抗がん剤を使った治療を行う場所ですよ。退院した後などに、ここに来て抗がん剤の点滴や注射をするよ。手術前に抗がん剤を投与して治療効果を高めようとする方もいらっしゃいますよ。

チーバくん:ふーん。通院ということは、患者さんは自宅からここに通ってくるんだね。

山田看護師:そうです。治療によっても異なるけれども、2週間に1回ぐらいのペースでいらっしゃる方が多いかしらね。「外来」療法室っていう言い方もあるけれど、ここでは患者さんを主人公に考えて「通院」って呼んでいるのです。さあ、着きましたよ。

チーバくん:うぁ、広いな~。ベッドがずらり、リクライニングチェアもあるんだね。各ベッドにはテレビもついているよ。どのくらいの患者さんが利用されているの?

山田看護師:この通院化学療法室は2000年に開設したんだけど、利用者は年々増えています。現在は1日平均して63名ぐらいがいらっしゃいますよ。多い時は1日に85 名くらい来られることもありますよ。この抗がん剤投与、前は各診療科の処置室で行われていました。でも、こうして一か所に集約することで、医師や看護師も常に患者さんの容態を気にかけていられるし、患者さんがリラックスして治療を受けられる雰囲気づくりもできるようになったんですよ。