(20110116) 千葉市民公開講座 「がんになっても幸せな毎日を」 浜中皮ふ科クリニック 院長 浜中 和子
私は皮膚科の開業医ですが、1993年に乳がんを体験した事により、医者と患者の両方の立場から、両者のコミュニケーションの改善とがん医療環境の改善を目指して患者会活動を続けてきました。この17年間、@乳腺疾患患者の会 のぞみの会、Aピンクリボンキャンペーン、Bがん患者大集会、Cリレーフォーライフの4つの活動を主体にして邁進して来ました。 @乳腺疾患患者の会 のぞみの会 : 1993年のぞみの会を立ち上げ、交流会、講演会、勉強会の開催、親睦会等を実施して来ました。2004年にはマンモグラフィー検診の署名活動を全国的に展開し、厚生労働大臣に要望書を提出しました。 Aピンクリボンキャンペーン: 2004年より広島県の女性団体と合同でピンクリボンキャンペーンを展開しています。乳がん検診及びマンモグラフィー検診を啓発する活動を行って来ました。「ピンクリボンdeカープ」、「ピンクリボンdeサンフレッチェ」、「ピンクリボンdeで広響等、大きな活動の輪が広がっています。 Bがん患者大集会: 2005年大阪市において第1回がん患者大集会が開催され、がん患者支援と情報の公開等を呼び掛けました。その支持母体として「がん患者団体支援機構」が設立され、浜中は理事として参画しました。2007年には第3回がん患者大集会を広島市で、緩和ケアをテーマに開催しました。 Cリレーフォーライフ: 2006年に「リレーフォーライフ」が日本で初めてつくば市で開催されました。2009年には中国地方で初めてのリレーフォーライフ広島を開催し、2010年に第二回目を開催しました。 その過程において2006年6月にはがん対策基本法が成立し、さらに「都道府県がん対策推進計画」が策定されました。これらの動きにより、わが国のがん医療はこの数年の間に大きく改善されて来ています。 がん患者さんが、がんになっても自分らしく「がんになっても幸せな毎日を」過せるように「がんになったら7カ条」を提唱したいと思います。 がんになったら7カ条 1)がんを受け止める 2)がんを知る(がんについて勉強する) 3)がん友達を作る 4)自分が主治医になる 5)目標を持って生きる (夢を持って生きる) 6)決してあきらめない (のぞみを持ち続ける) 7)人生を生きなおす がんになっても豊かな人生を ! |