聞く人も、奏でる人も癒される
        音楽療法の魅力を楽しむ

 
       ピアノ、ヴァイオリン、フルート、ギター、声楽…
         大人も子供も、患者さんもご家族も
         みんなで楽しむクリスマス音楽会
          H25年 12月 7日(土)

           
音楽療法友の会





  心に直接届ける処方せん―。音楽の持つ力を存分に味わうクリスマス音楽会が12月7日、千葉県庁近くのパーティーホール「アート・サロン」で開かれました。ピアノをはじめ、フルート、ヴァオリン、ギター、ハーモニカ、そして声楽とあらゆる楽器や演奏家が登場し、思い思いの曲を奏でながら交流を楽しみました。大人も子供も、患者さんもご家族も、演奏に聞き入る人も演奏する人も、優しい調べにそれぞれ癒され、今後の活動や治療に前向きなエネルギーを蓄える会となりました。

                            



  第一部では、千葉県がんセンターの緩和ケアなどで音楽療法に取り組む長島律子さん(音楽療法士)がピアノを担当し、同センターの患者サロン主催の七夕会やクリスマス会などでの音楽演奏に協力している田口聡さん(臨床検査技師)がフルート、田口さんの長女・楓さんがヴァイオリンを弾きました。クラシカルな曲を中心に「主よ、人の望みよ喜びよ」「アウェ・マリア」などの演奏が進むと、会場はしっとりとしたムードに包まれました。

               




  続いて、会場となったアートサロンのオーナー・田中義明さんが、ハーモニカの独奏を披露。がんの患者さんでもある田中さんは健康維持も兼ねて毎日青葉の森公園を散歩し、ハーモニカの練習に励んでいるとのこと。軽快でビブラートのきいた演奏に、観客は大きな拍手で応えました。


                          



  福島県相馬市出身のフルート奏者である岡崎明義さんが、田口さんとのデュオでシューベルトの「セレナーデ」、映画ミッションのテーマ曲でもある「ガブリエルのオーボエ」などを演奏。千葉県出身の声楽家で現在イタリア・ミラノを中心に活躍中の佐藤康子さんがオペラ歌曲などをとうとうと歌い上げました。佐藤さんの恩師である田中環さんも歌を披露し、参加者は目の前で繰り広げられる生演奏と歌に感嘆のため息をもらしました。


                


  千葉県がんセンター診療部長の藤里正視先生のギター演奏に合わせた合唱やNPO法人医療福祉ネットワーク千葉の竜崇正理事長による独唱なども会場を盛り上げました。最後に、小学一年生の風間怜郎君が急きょ参加して、「ジングルベル」のピアノ演奏を披露した後、会場の参加者全員でのクリスマスソングをメドレーで熱唱しました。


               

   会場ではアートサロン特製のピザやおにぎり、から揚げ、サラダなど手作りのお料理が次々と運ばれ、参加者が舌鼓を打ちました。竜理事長が差し入れたイタリアワインでの乾杯もあって、音楽と食とお酒の午後はあっという間に過ぎていきました。
治療を続ける患者さんも、音楽を奏でる演奏者も気持ちを一つにして、思い思いの年末を味わいました。来年もまたこうしてみんなで集まって楽しい時間を過ごせるようにと誓い合って、会場を後にしました。



              


                            〜メリークリスマス