医療・福祉ネットワーク千葉
TOP 活動内容 講演・セミナー チーバくんの   がん情報局 がん情報 問い合わせ


市民公開講座 (09,2,1 千葉日報)

 (県がんセンターでの最新がん治療を解説する竜センター長

 がんにかかわる医療、福祉、保健の質向上などを目的としたNPO法人医療・福祉ネットワーク千葉(崎山樹理事長)は三十一日、「あなたのがん医療を考える・探す・選ぶ」と題した市民公開講座を市内のホテルで開き、がん患者やその家族、医療関係者ら約八十人が参加した。

 「患者参加のがん対策」をテーマに、山崎晋一朗・県健康づくり支援課長がまず講演。県内の死亡者のうち、がんが原因の三割と最も多く、年々増えている実態を提示。がんの部位別では胃がんが減っているのに対し、肺がん、乳がんが増えているとした。

 県では昨年三月、がん対策推進計画を策定し、七十五歳以上のがん死者の20%減、がん検診の受診率50%以上を目標として設定。県内十三のがん診療連携拠点病院で診療や検診、相談事業に取り組んだり、「がん患者大集合」などの予防イベントも展開しているとした。

 続いて、県がんセンターの竜崇正センター長が同センターで取り組んでいる最新のがん医療を紹介。「心と体にやさしいがん医療の提供」をテーマにしていることから、手術による切除など患者の体への負担が少ない低侵襲治療を取り上げた。

 この中で、内視鏡治療や放射線治療、カテーテル治療、ラジオ波熱凝固治療などのメリット、有効性を説明。「がん検診で早期発見できれば、あらゆる低侵襲治療を使って治すことができる。治せるがんを確実に治すことが大切だ」と訴えた。

 最後に、県内の三地域拠点病院が取り組みを報告。会場からも質問が相次いだ。