令和6年度 患者会・患者サロン活動支援助成事業 活動報告
千葉県内で活動するがん患者団体や、患者さんの療養生活、ご家族、ご遺族のサポートを行うボランティア団体の活動を支援しています。令和6年度は、ささゆり会、タオル帽子の会、NPO法人支えあう会α、ねむの会の4団体を支援しました。(千葉県がんセンター患者サロンは継続支援)
ささゆり会
(助成額 30,000円)
ささゆり会は、印西市、白井市を中心に患者さんが快適に過ごせるようなケアグッズを手作りし、病院に提供する活動をしている団体です。令和6年度は千葉県がんセンター、日本医科大北総病院、国立がん研究センター東病院にケアグッズを提供しました。チャリティイベントとして藍染め、玉ねぎの皮染め講座を開催し、エコバッグやストールなどの染め物をするワークショップを行いました。集まった参加費は、ケアグッズの材料・製作費に充てました。
タオル帽子の会
(助成額 50,000円)
抗がん剤治療による副作用で脱毛に悩む患者さんに、手軽で衛生的な手作りのタオル帽子を千葉県がんセンター、国立千葉医療センター、船橋医療センターなどに提供しました。会員による手作りです。定例会を開いて、針や汚れなどが残っていないか1点ずつ丁寧に確認し、袋詰めをして病院に届けています。患者さんから感謝の言葉やお礼の手紙をいただき、励みになりました。令和6年度は、千葉市民活動フェスタ2024にも参加しました。
NPO法人支えあう会「α」
(助成額 50,000円)
がん患者を中心に、ご家族、医療関係者などがんに関心を持つ仲間が集まって様々な活動を行っています。がん種を問わず参加できるのが特徴です。一年を通じて、交流会や勉強会、講演会、相談事業、医療情報の提供、セルフケアなどを行っています。医師を招いた講演会では、最新のがん医療情報、考え方などを学びました。わかちあいサロン、気功教室、季節に合わせたお出かけなど対面、オンラインをうまく使いながら、会員同士のつながりを深めています。
ねむの会
(助成額 30,000円)
主に乳がんの患者さんやご家族に対して、適切な医療情報や交流の場を提供している団体です。地域住民へのがん医療に対する知識提供や予防に関する啓発活動も行っています。「一人で悩まないで、仲間がいるよ」が合言葉です。高校生へのがん教育にも積極的に参加しています。令和6年度は、毎月第3土曜日のピアサポートサロンを7回実施しました。乳がんが再発した会員さん、二度目の乳がんになられた方など、情報交換しながら近況をお話し、おしゃべりすることで有意義な時間を過ごすことができました。8月には、緩和ケアチーム専従看護師さんに「病院と在宅での緩和ケア」について、講演していただきました。鎮痛薬や麻薬の情報も聞くことができ勉強になりました。乳がんだけでなく、肺がんの患者さんも参加されました。肺がんの方には、肺がん患者会「ワンステップ」を紹介し、つなぐことができました。