「にとな文庫」の図書購入など

全国初のがん患者図書館

千葉県がんセンター内に2006年5月にオープンしたがん患者図書館「にとな文庫」の蔵書購入を支援してきました。2007年施行のがん対策基本法では、がん診療連携拠点病院が備えるべき機能として「患者さんへのがん診療に関わる医療情報の提供」などが明記されました。千葉県がんセンターでは、全国に先駆けて患者さんが気軽に立ち寄ることができる図書室「にとな文庫」を整えました。各部位のがんの治療や療養生活の本、闘病記、死生学についての本、雑誌、新聞、絵本など幅広くそろえられるようにと、当法人では2008~2011年度まで資金面で助成をしてきました。

にとな文庫のスタート当初は、がん体験者が司書を務めていました。現在でも、本に限らず、新聞や雑誌、インターネットなどの情報から患者さんに有益な正しい情報を厳選して、見やすいようにスクラップしたり、掲示したり、広報活動を丁寧に進めています。患者さんが診察の合間に本を探しに着たり、司書と話をしたりする院内の癒しの空間として親しまれています。