患者さん、一般市民に正しいがん情報を提供
各分野の第一人者が分かりやすく解説

患者さんやご家族、一般市民にがん医療についての正しい知識と情報を分かりやすく伝える機会として公開講座を開いてきました。平成20年度から6回開催。

昨今はテレビやインターネットを通じて、がんにまつわる様々な情報があふれ、本当に正しい情報はどれなのかを見極めるのが難しくなっています。そして、患者さん自身も不必要な医療不信に陥ることがないよう、がんに関する正しい知識を身に着けていく必要があります。そのために、当法人では各分野の第一人者を招いて、千葉県のがん対策や最新の医療技術などをていねいにお話していただきました。

乳がん、子宮がん、肺がんなど具体的ながんの治療法、リンパ浮腫などの後遺症についても取り上げたほか、がん遺伝子診断、がんの治療にかかる費用負担の経済学的な分析などの新しい視点も取り入れてきました。講師は千葉県内を中心に、全国から招へいしています。講師による講演だけでなく、治療中の患者さんにもご登壇いただき、抱えている不安や医療に期待することを直接医師に伝える機会も設けました。パネルティスカッション、意見交換会、相談会も設け、患者さんと医療者が互いの立場や考え方を理解する貴重な場にもなりました。

これまでの開催記録

※講師肩書は当初のもの、敬称略

第6回市民公開講座

日 時:2014年12月14日
場 所:ホテルプラザ菜の花
内 容:テーマ「乳房再建とリンパ浮腫治療
参加者:80人

Ⅰ講演 「乳房再建とリンパ浮腫治療」千葉県がんセンター形成外科 秋田新介

Ⅱ個別無料相談会

第5回市民公開講座

日 時:2012年3月20日
場 所:ホテルプラザ菜の花
内 容:テーマ「春の講演&相談会 どう治す?リンパ浮腫 あなたの悩みにこたえます」
参加者:100人
共 催:NPO法人千葉がん臨床支援機構

Ⅰ講演会
・「リンパ浮腫の手術 顕微鏡を使ったバイパス手術」東京大学医学部形成外科教室教授 光嶋勲
・「当院におけるリンパ浮腫治療の現在と未来」千葉大学医学部附属病院形成外科医員 秋田新介

Ⅱパネルディスカッション
・患者さんの声
NPO法人女性特有のガンのサポートグループ「オレンジティ」理事長 河村裕美
アイビー千葉会員 千葉県がんセンター患者サロン世話人 宮地愛

Ⅲ個別相談会(光嶋先生、秋田先生による個別相談)

第4回市民公開講座

日 時:2012年1月14日
場 所:ホテルプラザ菜の花
内 容:テーマ「クローズアップ!がん予防―検診、早期発見、遺伝子診断」
参加者:80人
共 催:NPO法人千葉がん臨床支援機構/千葉県がん診療連携協議会

Ⅰ増えているがんの予防と早期発見の最新医学情報
・「がんとタバコ 吸う人も吸わない人も危ない」タバコ問題を考える会・千葉代表 大谷美津子
・「乳ガンのオンコプラスティックサージェリー、内視鏡手術など」
  亀田メディカルセンター乳腺センター長 福間英祐
・「増加している子宮体がん・予防は食事とピル」東京慈恵会医科大学附属柏病院産婦人科教授 佐々木寛

Ⅱがんと遺伝子―診断と予防
・「あなたのがん予防のためにいまできること―遺伝子から見るがん予防」
千葉県がんセンター研究局がんゲノムセンター部長臨床遺伝専門医 横井左奈

Ⅲパネルディスカッション「がんの遺伝子診断と予防」

第3回市民公開講座

日 時:2011年1月16日
場 所:ホテルプラザ菜の花
内 容:テーマ「ストップ!女性のがん 早期発見がすべてです~乳がんと子宮頸がんをテーマに“白熱教室”」
参加者:80人
共 催:千葉県がん診療連携協議会/千葉県がん患者団体連絡協議会

Ⅰ乳がん
・「がんになっても幸せな毎日を」NPO法人がん団体支援機構理事長代行 浜中和子
・「これだけ違う!早期がんと進行がんの治療法」千葉県がんセンター外科部長 山本尚人
・「乳がんの自己検診」千葉県がんセンター乳がん看護認定看護師 西弘美
・「悲願!乳がん検診率50%」乳がん体験者の会「アイビー千葉」代表 齊藤とし子

Ⅱ子宮頸がん
・「予防ができる子宮頸がん」自治医科大学附属さいたま医療センター産婦人科教授 今野良
・「女性がん患者の直面する問題」NPO法人女性特有のガンのサポートグループ「オレンジティ」理事長 河村裕美
Ⅲ地域医療連携
・「地域医療連携って何?」千葉県がんセンター地域医療連携室副看護師長 丹内智美
Ⅳパネルディカッション・意見交換

当日のリポート

第2回市民公開講座

日 時:2010年2月21日
場 所:ホテルプラザ菜の花
内 容:テーマ「ストップ乳がん死!早期発見が全てです」
参加者:80名
共 催:千葉県がん診療連携協議会/千葉県がん患者団体連絡協議会

Ⅰ基調講演

  1.  早期発見しないとこんなにお金がかかる!
    「がん医療の経済と患者負担の軽減」東北大学大学院医学系研究科医療管理学分野教授 濃沼信夫
  2. こんなに進歩した乳がん医療
    「心と体にやさしい乳がん医療」千葉県がんセンター乳腺外科部長 山本尚人
    「乳がん最新医療」亀田総合病院乳腺外科部長 福間英祐
  3.  早期診断の進歩と受診者増加への取り組み
    「マンモグラィと超音波による乳がん検診」ちば県民保健予防財団総合健診センター診療部長 橋本秀行
    「船橋市と医療センターの取り組み」船橋市立医療センター手術部長・副外科部長 唐司則之
    「乳がん検診受診者の増加への千葉県の取り組み」千葉県健康福祉部健康づくり支援課長 山崎晋一朗
    「乳がん検診の受診率向上のための薬局の取り組み」船橋薬剤師会カネマタ薬局船橋北口店薬剤師 幸田真純
    「患者会から見た検診普及の問題点」ねむの会代表 金井弘子

会場参加型パネルディスカッション
「乳がん検診の普及を阻むものは何か?受診率60%を目指せ!」

当日のリポート

第1回市民公開講座

日 時:2009年1月31日
場 所:ホテルプラザ菜の花
内 容:テーマ「あなたのがん医療を考える・探す・選ぶ」
参加者:約100人
共催:千葉県がん診療連携協議会

  • 「患者参加のがん対策」千葉県健康福祉部健康づくり支援課長 山崎晋一朗
  • 「がんセンターの最新がん医療」竜崇正
  • 「地域拠点病院の取り組み」
    順天堂大学医学部附属浦安病院がん治療センター長・教授 木所昭夫
    国保直営総合病院国保君津中央病院副院長 柴光年
    医療法人鉄蕉会亀田総合病院院長 亀田信介
  • 質疑応答

当日のリポート