「骨・軟部腫瘍研究基金」を創設

ご遺族から寄付金で、骨肉腫などの基礎、臨床研究を進める

NPO法人 医療・福祉ネットワーク千葉
2011年4月

千葉県がんセンターで治療を続けていた雨宮良貴君のご逝去によりご遺族様からNPO法人医療・福祉ネットワーク千葉に1,248,000円のご寄付をいただきました。当NPO法人では、「骨・軟部腫瘍研究基金」を創設し、骨肉腫などの基礎・臨床研究などにあてさせていただきたいと考えています。

良貴君は、生前、インターネットを通じた友人とのやり取りの中で、「社会に貢献できる人になりたい」というメッセージを送っていたそうです。小学校4年生から6年半に及ぶ闘病生活を続けながらもご両親をはじめとするご家族、学校の先生方、友人のみなさんへの感謝の気持ちと、その恩返しをしたいという希望をずっと持ち続けていらっしゃいました。

今回、良貴君の遺志にそうようにと、当NPO法人にご寄付をいただきましたので、骨・軟部腫瘍の研究に特化した基金を設けることで、同じ病で闘病する患者さんが少しでも助かるように、がん医療がさらに向上するよう大切に使わせていただきたいと思います。

ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

雨宮良貴君のメッセージ

雨宮良貴君

良貴君が生前、インターネットを通じて友人とやり取りをしていた際の記録(ログ)をご覧ください。

ご友人の一人がご家族に贈ってくださったものだそうです。


どうやって
自分に自信持てばいいの?
生きててさ
自分の存在意義とか考えたことない?
僕は
僕にはない
君たちは
将来的に
今は養われてるけど
将来的には
養うがわ
になるわけじゃん
立派な社会の構成員じゃん
親族や友達、社会からいろんな恩をうけて
立派な大人になってみんなに返していくわけじゃん
それだけでも十分りっぱな存在意義だとおもうよ
死を目前にすると
将来とか
そうことばっか考えてしまう
いままでお世話になってきた人たちに
全然恩返しできないし
きちんとお礼ぐらいは言いたかった
みんな
僕が死んだら
このログながしてくれよな
母親、兄貴、
父親
祖父母
おじさんおばさん
小学校の先生方
中学校の先生方
高校の担任
塾の先生方
学校の友達
みんなの協力があったから
僕はいままで
こうやって
楽しんで学園生活をおくれてたわけで
そうしたことについて
僕はあんまりに恩を返せてないなって
それだけじゃない
義務教育
これ、税金で払われてるに
僕の病気も
全額税金で支払われてるに
社会に
世話になりまくってるに
これは
僕に
期待されてるってことなんだよね
これに見合った代価をさ
社会に貢献しないでこのよから消えてしまったら
クズ人間じゃん
どうやって自分に自信をもてばいいんだよ
自信なしで生きていくのがつらい
でも自殺なんてしたらもっと人に迷惑かける
だから
僕は
親の前ではわらってるよ
本音を言えるのは
ネットの中だけにして
家庭には
ださないようにしてるに
高い治療代や授業料はらってもらって
ここまで世話になってきたのに
恩が返せないのはつらいのです
いや、父親だけじゃなく、家庭全体にね、
感傷的になってきたから
おちます
お疲れ様。。
ありがとうね
ではおち。