平成25年度 患者会・患者サロン活動支援助成事業 活動報告
患者会・患者サロン活動支援助成事業
平成25年度 活動報告
千葉県内で活動するがん患者団体や、がん診療連携拠点病院等に設けられた患者サロングループの活動を支援しています。平成25度は、千葉肝臓友の会、京葉喉友会、千葉県がんセンター患者サロン、千葉県オストミー協会、の4団体を支援しました。千葉県がんセンター患者サロン、千葉県オストミー協会は昨年度の助成金残額をを繰り越しての継続支援です。各団体の活動内容を紹介します。
京葉喉友会
(助成額 10万円)
京葉喉友会は、喉頭がんや食道がんを患い喉頭摘出などで声を失った方が集い、発声練習をしたり、親睦を深める活動を続けています。特徴的な活動としては、千葉県から「音声機能障害者発声訓練事業」の委託を受けて、声を失った方の発声講習会を毎週開いています。年間40回を超える講習会には、県内各所から毎回約80人が参加します。
今年度は、助成金を活用してギガフォーンマイク(拡声器)を購入しました。小さな声でも音量を上げることで、講習会での会話が聞こえやすくなりました。発声練習の一助として活用されるそうです。
千葉肝臓友の会
(助成額 10万円)
千葉肝臓友の会は、肝臓病患者さん(主にウイルス性肝炎)の親睦・交流・情報交換を目的とする患者団体です。医療相談会、講演会を開催したり、電話や面談によるきめ細かい相談にも応じています。このほか、新治療技術や治療薬の開発、治療体制の整備、保険適用範囲の拡大について、患者さんの要望を国の政策にも反映させるための請願活動も行っています。自治体や保健所にもていねいな働きかけを行い、行政と連携しながらよりよい治療を続けられるような仕組みを考えています。
今年度の助成金を活用して、医療相談会や会員交流会を開きました。肝臓病専門の医師を講師に招いた講演会や病状についての相談会を設け、肝がん治療の方法や、B型・C型肝炎の最新の話題、インターフェロンの有効的な使用方法など様々なテーマを取り上げました。
- 平成25年6月2日(日)13:30~16:00 船橋市勤労市民センターにて
参加者33名
天野光雄相談役を囲み、肝がん防止・治療対策について講話いただいた。 - 平成25年12月1日(土) 14:00~16:30 野田市保健センターにて
参加者95名
キッコーマン総合病院・三上繁先生(院長代理)講演会。
「肝がんにならないために。B型、C型肝炎の最新の話題~今お伝えしたいこと」
質疑応答 - 平成25年12月8日(日) 13:00~16:00 船橋市勤労市民センターにて
参加者26名
天野光雄相談役を囲み、インターフェロンの有効的使用方法について講話いただいた。
千葉県がんセンター患者サロン
(助成額 10万円 昨年度からの継続)
毎月第4木曜日10:00~12:00、千葉県がんセンター内の1階売店奥の会議室で開催。千葉県がんセンターで治療を受けている、あるいは以前治療を受けたことがある患者さん、ご家族が参加することができます。患者さんの有志が世話人となって運営し、患者さんが悩みを話したり、相談したりする座談会や医師を交えたざっくばらんなおしゃべり会などを企画しています。世話人の方が発行しているニュースレター「患者サロンだより」で、活動の様子を公開しています。
千葉県オストミー協会
(助成額 10万円 昨年度からの継続)
千葉県オストミー協会は、公益社団法人 日本オストミー協会の千葉県支部として発足しました。大腸がん、膀胱がんなどにより人工肛門、人口膀胱の保有者となった方が安心して暮らせる社会を目指すことを目的とする障害者団体です。治療や社会復帰、QOLの向上を図るための様々な活動を行っています。講演会や勉強会、交流会のほか、オストメイト対応のトイレの普及などを進めています。
今年度は、患者サロン助成金を活用して、婦人部の活動をさらに充実させました。習志野市の菊田公民館で毎月一回の相談会を開き、女性ならではの日常生活についての悩みを相談したり、情報交換をしたりしました。手芸作品を作りながら、友好を温めています。