【ステイin千葉も楽しもう♪】知られざる千葉公園シリーズ② 千葉の歴史を見守る厳嶋神社に漂う神秘の気配。幻想的な夏の夜のYohaSは現代の“祭事”?!
千葉公園に隣接する綿内池。そのほとりには弁天様で知られる厳嶋神社があります。町中の小さな神社ですが、地域の争いごとに巻き込まれたり…、ある意味地域に根差した神社として存在感が大きかったのでしょう。千葉公園の散策スポットの一つとして今も市民に親しまれています。千葉公園の弁天池やハス畑の開けた景色とはまた異なり、静かで神秘的な雰囲気を醸し出しています。今回は、千葉の歴史を見守ってきた厳嶋神社を、当NPO法人の常任理事の大西眞澄さん(元千葉県がんセンター看護局長)と一緒に巡ってみましょう。
千葉市・千葉公園
厳嶋神社(弁天様)と夏の夜のYohaS
地域の歴史見つめ、平和と安穏を願う守り神
綿内池のほとりに鎮座する「厳嶋神社」
昔から「弁天様」と呼ばれ、親しまれてきたそうです。町中にある小さな神社ですが、千本鳥居の向こうが異世界のように現世と聖域を隔て独特の神妙な気配が漂っていました。石碑には弁天様にまつわる昔話が書いてあります。
手水舎は、龍の口から水がしたたり落ちる演出。
狛犬の口は朱に塗られてちょっとかわいい(右が「阿(あ)」で、左が「吽(うん)」)。
御祭神は、一杵島姫命(いちきしまひめのみこと)。宗像三女神の一つ柱です。寒川神社の末社で、祭祀は寒川神社の神官が行っているとのこと。
社殿脇にある弁財天石碑と蛇の石。どうして蛇?―弁天様の神使いは白蛇なんだそうです。
現在、厳島神社をお守りされているご神職さまです。とっても気さくな方でいろいろな話を聞かせていただきました。
厳嶋神社の祭事(2013年5月15日)
当時の祭事の写真を見せてくださいました。
夏の夜のYohaS、光と音楽の幻想イベント
千葉公園のメインストリートにあった「傘の森」は消えていました。代わりにイベント「YohaS」(夜のハス)の照明機器が設置されており、その造形の素敵さに思わずシャッターを切りました。YohaSは、夜桜ではなく…夜のハスを表現した言葉です。2018年から毎年6月中旬のハス開花時期に合わせて千葉公園夜のアートイベントとして開催しています。
今年のYohaSは、オオガハス開花70周年を盛大にお祝いする意味もあり、パワーアップした飾りつけになっています。「Blooming NIGHTS」をテーマに、深い緑の樹々に夜の花が満開となり、幻想的な風景が広がります。
慣れ親しんでいる公園に、最新の技術やハイカラなデサインの飾りや仕掛けを施して楽しむイベント。私たちがワクワクした気持ちで楽しんでいるように、はるか昔は、町中の神社の祭事も華やかな衣装や音楽などを融合させた一大イベントだったのでしょう。非日常を楽しむ、面白がる感覚は、昔も今も変わらないですね。
大賀ハスと蓮華亭とちはなちゃん
縄文時代の竪穴式住居を模したような蓮華亭。中には、「2000年前の大賀ハスが咲いています」のメッセージと大きく描かれた大賀博士の姿。また天井から大賀ハスの垂れ幕が下がり、まさにハス尽くし。
千葉公園の向かい、野外カフェ「椿森コムナ」
千葉公園の向かいには、粋な野外カフェ「椿森コムナ」があります。ここは子供も大人も楽しめる2棟のツリーハウスが大人気で、オープンスペースな非日常空間、あのきらきら光る傘もずっと以前から飾られているところです。公園散策の後、ちょっと一息入れませんか。
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