【小児がん患者さんの課外授業】2009.11.12 「がんなんかに負けないよ!」東京ディズニーランド日帰り旅行で思い出づくり
「がんなんかに負けないよ!」
骨軟部腫瘍で入院中の子供たち8名が参加
東京ディズニーランドで課外授業
11月12日、千葉県がんセンターに入院中の子供たち8名と保護者や教員、付き添いの医療者ら合計25名が東京ディズニーランドへの課外授業に出かけました。骨軟部悪性腫瘍などで入院治療を受けている若年患者さんを対象としたトータルケアの一貫として行ったものです。
午前9:00に千葉県がんセンターを出発し、大型貸し切りバスに乗って、東京ディズニーランドに向かいました。曇りがちで大変に寒い一日で、新型インフルエンザの流行も心配されましたが事故もなく、また風邪などの病気を併発することもなく過ごすことができました。
長期の入院治療を行っている患者さんたちは、実施前から大変楽しみにしておりました。実際、ご家族とともに一日中大変楽しみました。いつも患者さんと一緒に治療に頑張っているご家族にとっても気の休まる楽しい一日を提供できたと思っております。
退院後の自分のボディーイメージをつかむ
ほとんどの患者さんが下肢の切断や人工関節の手術後でハンデキャップがあり、それなりに大変ではありますが、頑張れば、普通の人と同様に楽しむことが出来ることを自身の身をもって体験されたことは精神的に大きな成果となりました。病院の外で1日積極的に過ごしたことで、肉体的に退院後の自分のボディーイメージをかなり掴むことが出来たと思われます。
また、特に退院を1~2ヶ月後に控えている患者さんでは、退院に向け、体力を付けたり、筋力を付けたりするリハビリを行う必要があることを自覚し、その後、皆が積極的にリハビリを行うようになったのも目に見える成果の一つであります。
最後に、付き添いとして同行頂いた保護者、特別支援学校の先生、医療従事者等の皆様に感謝するとともに、バス代や入園料などに対し、助成支援を頂いたNPO法人医療・福祉ネットワーク千葉に御礼を申し上げます。
(千葉県がんセンター整形外科・石井)