【小児がん患者さんの課外授業】2013.5.29 小児がん患者さんのミニバス旅行。東京ディズニーランドで思い出作り。「夢の国の魔法にかかって、痛みもどこかに行ってしまいました!」
小児がん患者さんの課外授業
東京ディズニーランドで思い出作り
2013年5月29日
5月29日、千葉県がんセンター入院中の小中高生や医師、看護師、特別支援学校教諭など24名のみなさんが、東京ディスニーランドに日帰りの遠足に出かけました。アトラクションやキャラクターとの記念撮影など大いに楽しみました。日々の辛い治療、入院生活を過ごす中、子供たちは、ご家族や医療者とざっくばらんに話したり、笑ったりしながら、ほっとしたひと時を過ごすことができました。
参加者からのお手紙
参加者の一人、わかさんからお手紙をいただきました。
5月29日、ほぼ100%雨という天気予報をみんなのパワーで覆し、曇り空の下、ディズニーランドに行ってきました。大好きな「イッツ・ア・スモールワールド」ではたくさんの人形が、大好きな曲にあわせて踊っていたので、娘は目をキラキラ輝かせていました。楽しそうな表情をしている娘を久しぶりに見る事ができ、参加するか悩んでいましたが、連れてきて頂いて本当に良かったなぁと思いました。
密かにテレビで見てチェックをしていたというチョコシロップをつけながら食べるチュロスも食べる事ができました。普段、病院食が嫌いで少食の娘がペロリと一本を美味しそうに食べてしまったのにはビックリでした。プーさんのハニーハントでは、萩原先生が入口から乗り場まで腕をプルプルさせながら抱っこで運んでくだり、乗る事ができました。ポヨンポヨンと揺れたところでは、術後間もない足が心配でしたが、痛みもなく本人も笑顔で楽しそうにしていました。娘が思っていた以上にクルクル回ったので「酔った~」とニヤニヤしながら目を丸くしていました。
途中、疲れて寝てしまい、寝て起きたらミッキーの家で、大きなミッキーが突然現れた時は「ひゃ~、こわいよ~」と、かなり怖がっていましたが、頭にチューをして貰い、ナデナデして貰うと自然と笑顔になりました。見ていた私は、ミッキーが「がんばってネ!」と言ってくれたように思え感激でした。
この素敵な企画で、怖がっていた先生や看護師さん、学校の先生との距離が少し縮められたように思います。前日まで痛み止めの点滴がかかせず、車椅子にも長時間座った事がなかったのに、ディズニーランドの魔法にかかり、娘はもちろん私も元気なパワーを頂きました。本当にありがとうございました。(わかさんのお母様からのお手紙)
野村 俊介さん(ご両親からのお手紙)
故・野村俊介が2013年1月~9月まで大変お世話になりました。主治医の整形外科・米本先生をはじめとした整形外科の先生方、外来・西3階病棟看護師スタッフの皆様、リハビリテーション・緩和ケアチームの皆様、いつも温かく明るく接していただきアットホームな雰囲気で過ごすことができました、感謝申し上げます。入院中、西3階病棟の患者様とディズニーランドに行かせていただき息子の最高の笑顔、皆さんの笑顔の写真が残されておりました。粋な計らいとご苦労に感謝いたします。息子のブログにも残されておりました。良い思い出となりました。ありがとうございました。皆様によろしくお伝えください。
(野村様からは、がん(骨肉腫)治療の研究に役立ててくださいとのことで、当NPO法人の骨・軟部腫瘍研究基金にご寄附をいただきました。