平成24年度 患者会・患者サロン活動支援助成事業 活動報告

患者会・患者サロン活動支援助成事業
平成24年度 活動報告

千葉県内で活動するがん患者団体や、がん診療連携拠点病院等に設けられた患者サロングループの活動を支援しています。平成24年度は、千葉県がんセンター患者サロン、千葉県がん患者団体連絡協議会、千葉県オストミー協会の3団体を支援しました。各団体の活動内容を紹介します。

千葉県がんセンター患者サロン

(助成額 10万円)

毎月第4木曜日10:00~12:00、千葉県がんセンター内の1階売店奥の会議室で開催。千葉県がんセンターで治療を受けている、あるいは以前治療を受けたことがある患者さん、ご家族が参加することができます。患者さんの有志が世話人となって運営し、患者さんが悩みを話したり、相談したりする座談会や医師を交えたざっくばらんなおしゃべり会などを企画しています。世話人の方が発行しているニュースレター「患者サロンだより」で、活動の様子を公開しています。

平成24年度は、座談会のほかに、落語鑑賞会、七夕音楽会(がんの音楽療法)、勉強会、クリスマス音楽会などの企画も盛り込みました。当法人が夏に開催したケアフード試食会「夏のシャーベット祭りin千葉県がんセンター」にもお手伝いとして参加いただきました。希望者を募って千葉県内の小旅行、忘年会などのイベントも開催しました。患者さん同士の友好を温め、治療への前向きな気持ちにつなげることができたとのことです。

千葉県がんセンター患者サロンに関するホームページ

千葉県がん患者団体連絡協議会

(助成額 10万円)

千葉県がん患者団体連絡協議会は、2008年に初めて開催されたイベント「千葉県がん患者大集合」をきっかけに組織された団体です。千葉県内のがん患者団体10グループが、参画しています。がん種を超えて協力し合い、患者さんの立場からがん医療を変えていこうというアを発信しています。患者会やサロン活動にも積極的に取り組み、事例、実績の情報交換をしながら活動の輪を広げています。

平成24年度は、平成25年3月24日にホテルプラザ菜の花にて、第3回がん患者サロン交流会を開催しました。千葉県内のすべてのがん診療連携拠点病院で設けられるようになった「患者サロン」について、企画や運営方法について情報交換しました。参加者は39名。前半は、4つの患者会が活動報告をしました。後半は、6つのグループに分かれての意見交換会でした。それぞれのサロンで工夫していることや、困っていること、他のサロンについて聞いてみたいことについて事前に実施したアンケート調査をもとに、それぞれのサロンの課題などについて話し合いました。参考になった点は、それぞれのサロンに持ち帰り、今後の運営に生かしていくとのことです。

千葉県がん患者団体連絡協議会のホームページ

千葉県オストミー協会

(助成額 10万円)

千葉県オストミー協会は、公益社団法人  日本オストミー協会の千葉県支部として発足しました。大腸がん、膀胱がんなどにより人工肛門、人口膀胱の保有者となった方が安心して暮らせる社会を目指すことを目的とする障害者団体です。治療や社会復帰、QOLの向上を図るための様々な活動を行っています。講演会や勉強会、交流会のほか、オストメイト対応のトイレの普及などを進めています。

今年度は、患者サロン助成金を活用して、婦人部の活動を充実させました。習志野市の菊田公民館で毎月一回の相談会を開き、女性ならではの日常生活についての悩みを相談したり、情報交換をしたりしました。手芸作品を作りながら、友好を温めています。

また、オストメイトは食事、消化の悩みを抱えていることが多く、当法人が進めているケアフードについても関心を持っていただき、ともに活動を進めました。2013年3月には、ケアフード活動に協力いただいている山口賢シェフを講師に招いての調理実習を開催し、食べやすく美味しい食事を自身で作ってみることで、日々の食事を見直すきっかけとなりました。

千葉県オストミー協会のホームページ