【がんピア・サポーター】平成24年度 千葉県がんピア・サポーター養成研修を開催しました

がん患者さんに寄り添うがんピア・サポーターを養成
治療の不安や悩みを受け止められる知識と傾聴の姿勢を学ぶ
医療知識、相談ロールプレイ、自己の見つめなおしなど
5日間のプログラム
平成24年度 千葉県がんピア・サポーター養成研修(第2期生)

千葉県は、がん患者さんの相談、サポートを行うがんピア・サポーターの養成に力を入れており、平成24年度は平成20年度に続く第2期生を育成する研修会を開催しました。今回は34名が参加。がん体験者の立場で、共感に基づくサポートを行う人材としてサポート活動に参加できるよう、5日間のプログラムを組んでいます。研修会は11月17日、18日、12月8日、平成25年2月23日、24日に渡って開かれました。

養成研修は、平成24年11月17日からスタート。がん医療に携わる医師や看護師、メンタルサポートなどを手掛けるNPO法人の関係者などが講師となり、大腸がんや乳がん、胃がんなど主要ながん医療に関する専門の知識とコミュニケーション、傾聴のスキルを学べる多彩な内容となっています。座学だけでなく、ロールプレイやグループワークなども取り入れ、研修修了後はすぐに実践に取り組めるようにします。また、ピア・サポーター自身もがん体験者ということで、精神面を整えるためのスキルや工夫を学ぶプログラムも取り入れているのが特徴です。

平成24年度千葉県がんピア・サポーター養成研修は、当NPO法人が千葉県から運営委託を受けました。

平成24年度 千葉県がんピア・サポーター養成研修会プログラム(PDF)

参加者は、ご自身のがん体験も振り返りながら、「あの時どうしてもらったら良かったか」、「何が一番大変だった」かなどついて、真剣に意見交換しました。病状や気持ちが変化していく患者さんの心境や状況に応じて、柔軟に、相談者の意思を押し付けることなく寄り添うにはどうしたら良いのか、自分自身のがん体験を患者さんへの負担を感じさせないように表出するにはどうしたらいいか、など時にとても難しい局面を想定したワークや話し合いを繰り返しました。

修了後、県内のがん診療連携拠点病院にて相談活動の実践へ

研修を修了した参加者は、千葉県内のがん診療連携拠点病院で開かれている「がんサロン」などに出向いて、実際に患者さんやご家族の相談援助に携わることになります。千葉県では、毎年定期的に「フォローアップ研修会」を開催しており、ピア・サポーターが集まって、相談援助の現場で感じた課題などについて振り返り、スキルを見直したり学ぶ機会を設けています。

当NPO法人も養成研修の中で、患者さんが食べやすい「ケアフード」について、参加者に紹介し、試食会も開きました。療養中の食事に悩んだ経験のある参加者もおり、治療を支える食事の重要性や、食べられない時の食事の工夫について意見を交わしました。

当日配布したケアフードの試食品