【ステイin千葉を楽しもう!】第20回 密にならない桜の穴場スポット。千葉城、千葉寺・青葉町のポケット公園で桜尽くし

コロナ禍となり、2回目のお花見シーズン。市民のささやかな楽しみを先回りして摘み取るように、花見スポットの入り口には通行止めのテープが貼られたり、コーンや柵で散策路を半分に分け一方通行での往来となるように行動を制限したりしています。古代より日本人のDNAに組み込まれているであろうお花見に対する何とも言えない喜びの感覚。体内に眠るエネルギーを湧き立たせるようなこの喜びを患者さんに少しでも味わっていただこうと、病院や介護施設では、室内に手作りの桜の木をしつらえたり、花見スポットの桜の映像をリアルタイムで配信したサービスを利用するなど工夫しているも増えています。

今回は、千葉市中央区の桜スポットを写真家・飯田隆志さんのカメラワークでお伝えします。映像や動画配信まで進化せずとも、一枚の写真からは花びらに当たる日の光のやわらかさ、独特の幹の質感などが感じられますよ。ぜひ楽しんでください。

第20回 歩いて探そう桜の撮影スポット
花の背景も意識して、ローアングル、ハイアングル。
花と葉と空の色のコントラストも見事

この日は桜も満開で天気も良く、車では廻れないコースで桜を探しに徒歩であちこち回ってみました。家を10時30分ごろに出発し、先ずは亥鼻公園(千葉城)を目指し都川沿いの道を行きます。公園到着前に大学病院の裏手の入り口あたりにある山桜、白い花と緑の葉のコントラストが綺麗です。

医学部裏門辺りですずらんを発見。

その後、無事にお茶ノ水辺りに到着。ここから階段を登って亥鼻公園内を散策します。途中で桜と姫射干も撮影しました。

日曜日なので人出が多いのです。なるべく人が写らないよう(後ろ姿と遠景は勘弁してもらう)にしながら撮影しつつお城まで行きます。

お城と桜はやっぱりお似合い!

かなりの数の枝を落としたようで、枝も花数も少なく例年に比べ少し寂しく感じましたが、今日のメインはここではないので深く考えないようにして次のポイントを目指します。文化会館正面口の方の道を千葉寺駅の方へと歩きます。途中、自分の背より高い位置に咲いていたチューリップを見つけました。進行方向で見ると背景が暗く、黄色い花びらが印象的に見えましたが、振り返って青空を背景にしたのも春らしくいい感じです。

徒歩ならではの小さな発見です。

桜だけではない並木道が、意外と落ち着く

そうこうしている内に第2の目的地に到着、時刻は12時。お弁当を持って来ればよかったと激しく後悔……。
ここは千葉寺駅から千葉寺ふくろう公園(松が丘市民の森のすぐ手前)へと続く京成線の線路沿いの道
桜並木と言うほど桜だけでは無いし、本数もそんなに多くは無いのですが逆にそれがいい感じに見えます。

ほかにも連翹と木蓮も撮れました。

このままふくろう公園から市民の森を抜けて今回のメインへと進むのですが、ふと横を見たら視線の先の方に公園があるようです。スマホの地図アプリで確認したら、そこそこ大きそうな公園だったので「もしかしたら…」と期待しつつ寄り道します。

千葉寺かわせみ公園

たまには勘も当たるようで、期待を大きく上回る公園でした!!公園の名前は「千葉寺かわせみ公園」。名前から想像すると池があってカワセミが来て…と思うかもしれませんが、そんなことはなく池も無いしカワセミも居ません(鳩と雀と烏は居ますがが)。真ん中の広場を囲うように桜が咲いています。ローアングルで見上げたのとか、遊具(滑り台)の上からのハイアングルとかが楽しめました。

ローアングルで撮影

ハイアングルで撮影

こちらもハイアングルで

落ちている花びらも印象的です。

ふくろう公園

では本日のメインへと向かいます。ふくろう公園にも桜がありましたが、ここは公園に降りて見るより道路から見た方が綺麗に見えます。線路近くの方はそれこそ顔の高さに花がある状態なので、望遠レンズじゃなくてもアップで撮れます。

ふくろう公園の桜は道路から撮影するのがおすすめ。

公園を抜け松ヶ丘市民の森も抜けて、青葉の森通りを渡り、高速道路を潜ると最終目的地「日本池」に到着しました。時刻は12時40分頃。

松ヶ丘市民の森から日本池へ

樹々と足元の緑が美しい松ヶ丘市民の森

ここは隣接する松ヶ丘公園の一部なのか独立した公園なのかは不明ですが、一方通行の道路で仕切られた東西の池と、東側とつながっている北側の池の3つの池で構成されています。私のように青葉の森通りからアクセスすると西側に到着します。西側の池は西から東へと横長の池で両岸に桟橋上の道があり、ここから釣りを楽しめるようです。

 

水面への映り込みも花弁も幻想的な感じでした、ここで釣りをするのはちょっとした贅沢ですね。そしてここも道路からだと目の前に花がある状態なので、コンパクト機やスマホでもアップで撮れるのではと思われます。東側も水面に映る桜が見事です!!こちらは公園風に整備されていて東屋があったり、ちょこっとだけど芝生の広場があります。親子3代かな?シートを広げお花見していました、なんとも長閑な風景に癒されます。

そして最後に撮ったのが、池を分断する道路です。ここが短いけど桜のトンネルになていて、頑張って歩いてきた甲斐がありました!!

納得できたので、勘を頼りに松ヶ丘十字路目指して西側の池の横を登っていきます。途中、池が見下ろせる場所があり、桜の枝を入れて今回の散歩の締めとしました。

記録はしていませんが、かなりの距離と歩数になった散歩でした…。さすがに疲れましたが、車では行けない所(どこも駐車場はないので、コインパーキング探すしかないです)を見に行く事ができたのと、徒歩ならではの発見や寄り道ができたのはよかったです。皆さんもカメラ片手に散歩はいかがですか?

先の千葉直撃台風の影響で青葉の森の木々が倒されたことは記憶に新しいことだと思います。確認はしていませんが同様にあちこちで期待していた桜がなくなっている可能性もあります。お出かけの際はもしかしたら見れない可能性もある事を頭の片隅にでも置いてくださいね。