【ステイin千葉も楽しもう♪】千葉みなと 千葉ポートタワーには夏の空が良く似合う。太陽の光と空の青を映し出す近未来テイストな風景を撮る。
千葉県民にはおなじみの千葉ポートパーク。千葉県の人口500万人突破記念として、1986年にオープンしました。1983年に建設された千葉ポートタワーと合わせて、千葉が都市として発展、充実していくプロセスをじっと見守ってきた県民のシンボル的な存在です。
千葉ポートタワー。高さ125.15mの存在感は確かにあります。ひし形の断面形状という特殊な構造を持ち、反射ガラスを使ったタワー表面は、周囲の色をていねいに映し出します。空に溶け込むような、それでいて強い存在感を放ち、首都圏の一員である千葉県の立ち位置をそのまま表しているようにも見えますね。
今回は、写真家・飯田隆志さんの写真とエッセイでお伝えします。
千葉市中央区千葉みなと
千葉ポートパークとポートタワー
空の青と太陽の輝きを受け、千葉の過去・現在・未来を映し出す
千葉ポートタワーには夏の空がよく似合うと思い、写真を撮りに行ったのは2020年の夏真っ盛りでした。その後、画像を溜めていたHDDが壊れ、全てのデータがまさかの消失!。あちこち探し回ったり、メモリーカードをサルベージしたりし、消失した分の約8割はなんとか戻りました。しかし、ポートタワーの写真は戻らなかった…。
そんな後悔を元に再び千葉ポートパークへ行ってきました。駐車所に車を停め歩道から見上げると、雲が多めで青色少なめの空。
本当はスコンと抜けた青空に白い雲がぷかぷかと浮いている、まさに絵に描いたような夏空が望ましかったのだが仕方がない。これはこれでダークな印象に仕上げても面白いだろうと前向きに考えることにする。
ポートタワーの前にある平屋は昔はレストランだった記憶があるが、現在では無料休憩所となっている。ここはできた当初から入ったことが全く無かったので、どんなものかと入ってみた。栄枯盛衰を体現したかの様な微妙な空間…。写真も撮るには撮ったけど、なんとも言えない雰囲気がそのまま写った感じになった。
気を取り直してポートタワー正面から引いたのと、近寄って見上げたのを撮る。
離れて、近寄って…ポートタワーの様々な表情を撮る
そのまま反時計回りで良さげなポイントを探す。てっぺんの角に太陽が映り込む場所を見つけ、“きらりんちょ”と反射が入ったのも撮る。
超広角レンズに切り替え、足元の階段上部分からてっぺんを見上げる。
テラス部分に上がり中心線を合わせ普通に見上げたのとガラス面にくっついて見上げたのとを撮影する。
テラスの端っこからタワーのてっぺんが入り、海も入るように撮るとポートタワーが面白いくらい傾いてきました。
これらはスマホの超広角レンズ機能などでも撮れますので、興味を持たれたら是非チャレンジしてみて下さい。
テラスの端っこに積み上げられた金属の椅子たち。、こういう幾何学模様っぽく見えるのって好きなんですよ~。ポートタワーを撮影している段階でそのことに気づかれた方も多いかな。
まるで鋭利な刃物…
まるで鋭利な刃物のようなポートタワー。シンメトリー構図で、光は反逆光だと片面明るく、もう片面暗くなって立体感が出ます。
もっと晴れてると分かりやすいのですが。
海辺に沿ってテニスコートがある場所まで、どの位置がいいかを探しながら歩く。縦構図は中望遠レンズ、横構図は広角レンズ。見比べると歪みが少なく迫力あるようなのが中望遠(縦構図)。対する広角は歪みが気になり間伸びしたようにも感じるが、場所の説明や広々とした雰囲気はよく出ていると思う。
そして無駄にだだっ広く間伸びした構図を、シーカヤックの練習していた老夫婦がいい感じのアクセントとなり、絵がしまったのがこちら。
ポートタワーはある程度納得したので、折り返してポートパークの方へ足を向けます。最初に目につくのがこちら、なんとも不思議なベンチのような物。どこが不思議かというと、真ん中の階段の意味が不明。向こうに降りられるでもなく見晴らしが良くなるほど高くもなく…もしかしたら上から見たら答えがわかるのかも?!
ウォータープラザ…昭和の遺産化
七洋の広場を過ぎ、お目当てのウォータープラザに向かう。
本来であれば丘の上の噴水から水が流れ池が出来るはずなのだけど、もう何年何十年と水がある光景は見ていません。それもあってか手入れされていなかったであろう橋のようなオブジェのような物が「危険立ち入り禁止」とロープが張られていて意気消沈。そう、これがお目当てのものだったんですよ!ロープ部分避けて撮ってみた。
野外ステージもサビサビのボロボロ。シロツメクサの茂った広場がよりうらぶれ感を強調しています。
手前にポートパークを入れ奥にポートタワーを配置、絵葉書にありそうな写真。安定感はあるね。
そして最後に。今回の撮影前にポートタワーのホームページを見ていたら、不定期でオープンデッキ開放日というのがあるらしい
で、オープンデッキってなんぞやってなったのですが、どうも屋上の青い柵の中らしいです。高いところ平気な人はぜひ!
おまけとして過剰現像したものを数点お見せします。これはかなり好き嫌い分かれそうな予感がします。
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