【ステイin千葉も楽しもう♪】千葉県立美術館でダイナミックな砂浜の生命体「ストランドビースト」と遊ぶ。ゆかりの深いオランダから千葉に上陸!?

突然ですが、千葉とオランダはどんな関係がご存じですか?
江戸時代にさかのぼりますが、順天堂大学の創始者でもある佐藤泰然氏が佐倉で欄医学塾を開いたことがきっかけで、オランダとの交流が始まりました。オランダ風車とチューリップ畑で有名なふるさと広場に訪れたことがある方も多いでしょう。今回はそんなオランダから面白いアートがやって来ました。千葉県立美術館で開催中の「テオ・ヤンセン展」です。さてどんな展示なのでしょうか?NPO法人医療・福祉ネットワーク千葉常任理事の大西眞澄さんの写真とエッセイでご紹介します。

千葉県誕生150周年記念
千葉県立美術館 テオ・ヤンセン展
オランダからやって来た「ストランドビースト」

ポスターに“砂浜の生命体「ストランドビースト」 千葉県に上陸”と書いてあり、興味をそそられて、さっそく開催翌日に行き、穏やかな秋の一日を過ごしてきました。

千葉県誕生から150周年を迎えた2023年、ゆかりの深いオランダとの文化交流事業としてオランダ出身の世界的アーティスト テオ・ヤンセン氏の展覧会が県立美術館で開催されています。

会期:2023年10月27日~2024年1月21日、年末年始は休館
千葉県立美術館公式サイト 

10メートルを超える巨大作品、風の力で生き物のように動くアート作品「ストランドビースト」(砂浜の生命体)14体を間近で見ることが出来 圧巻でした。

ヤンセン氏が命名の“生き物”、ストランドビースト

「ストランドビースト」(砂浜の生命体)とは、オランダ語で砂を意味する「strand」と生物を意味する「beest」をつなぎ合わせた、作者テオ・ヤンセン氏の造語だそうです。また、「ストランドビースト」の名前には、「アニマリス」(英語で動物を意味する「animal」とラテン語で海を意味する「mare」の組み合わせ)が付きます。これも「ストランドビースト」同様、ヤンセン氏の造語だそうです。

 

ボディ全体は黄色いプラスチックチューブや粘着テープ等身近な軽い素材でつくられていますが、物理工学を基盤としたその動きは生き物を思わせるほどなめらかです。ペットボトルに風をためて、それを原動力にパーツを動かすこともできる構造で、自然エネルギーを動力に生かすという環境にもやさしい作品でした。実際にカーペットの上で動かす体験もできました。 ミニビーストが置いてあるコーナーもあり、子供たちがうちわで動かし楽しんでいました。

 

また、「リ・アニメーション」で動く映像を見ることが出来、その素晴らしさに見とれてしまいました。 さらに会場で巨大な「ストランドビースト」が実際に動く姿も実演され、その迫力に圧倒されました。ミュージアムショップでは、組み立てて楽しむミニチュア模型「ミニビースト」シリーズを販売していました。

2023年12月3日には、千葉の海岸を「ストランドビースト」が歩くイベントも予定されています。年代を問わず、ワクワクするような展示でした。

 

Information

千葉県立美術館
「テオ・ヤンセン展」
2023年10月27日(金)~2024年1月21日(日)