【ステイin千葉も楽しもう♪】千葉みなとのポートタワー、クリスマスイルミネーションで聖夜の大実験
今年もはやクリスマスシーズン到来です。コロナ禍が明けつつあり、東京都心ではこの季節ならではのイルミネーションで街も輝きを取り戻しています。さて千葉市ではどうでしょうか。写真家・飯田隆志さんが“素敵な輝き”を発見したようですよ。詳しくお話を聞いてみましょう。
千葉みなとの千葉ポートタワー
クリスマス撮影実験
千葉ポートタワークリスマスファンタジーの季節になりました。クリスマスファンタジーと言えばでっかいクリスマスツリーのイルミネーションですね!今回はちと思うところあって、実験してきました。
前に掲載した時にも書きましたが、撮りようによっては千葉市でも星空が写せるのですよ。今回はポートタワーでイルミネーションと星空のコラボが綺麗に撮れないかなと手持ち機材と相談しながら実験してきました。
そのことに最初に気づいたのが実に2年前。それから機会がある度に星空夜景や月の写真にチャレンジしてきましたが、ようやく今年になって撮り方がわかった気がしました。
実際、なにも手を加えてないのがこちらの写真です。
これでもそこそこ星は見えてます。
写真アプリも使ってみる
でも何となく星がハッキリしないので、写真をいじるアプリを使いかなり手を入れたのがこちらです。
これで充分な気もしています。では、何処を気にして実験したのかと言いますと、ポートタワーの足元にある芝の斜面が街灯の灯で真っ昼間のように明るく写っていますよね。ここを何とか出来ないかなと言うのが今回の実験の趣旨です。
レンズフイルターの機能を活用
で、取り出しましたのがレンズフィルターというものです。これはカメラレンズの前に取り付け、レンズの保護や撮影時の余分な光線(紫外線とか)をカットするものから始まって色味の変更やレンズに入る光を減光させるなど、挙げればキリがないほど種類がたくさんあります。もうちょっと詳しく知りたい方は下記アドレスがわかりやすいかと思います。
「初心者必見!カメラレンズフィルターの種類や効果を解説します」
https://tolanca.photoback.jp/beginner/4806/
ここまで読んでかんの良い人は気付いたと思うが、今回使用するのは減光フィルターです。一般的にNDフィルターと呼ばれるもので、しかもちょっと変わっていて長方形のアクリル板の1/3が暗くなってるものを1枚だと効果薄いので2枚掛けで使います。カメラがフイルムだった時代に買ったものだけど、ほったらかして約20年が経つのに、取り出してみるときれいな状態だったので驚きました。よく残っていたもんだ…。
光の量を調節
さて、では効果があったのか見てみよう。縦画面から横画面へ切り替えるついでに場所もちょっと動いたので、「これじゃあ実験にならん!」との声も上がりそうですが…。
ポートタワーの上部が前の写真と同じくらいの濃度にした場合、足元(わかりやすいのが後ろのマンションなど)もしっかりと見えていて変に明るすぎない。肝心の星はまあぼちぼち見えているから概ね実験成功かな。
気になる点としては本来なら色味は変わらないはずなのにちょっと赤っぽくなったのと、何となく画面中央が暗いところかな(ただこれはレンズの問題な気もする)。
お次は薔薇が綺麗に残っていたので、欲張って画面内にあれこれ詰め込んだ写真です。SNSでは今年の流行りっぽく似たような構図のをよく見かけました。
これはフィルターも何も使ってないのだけども、画面内に強い点光源がある為、ハロやフレアが出ています。これはこれでファンタジーっぽい写真になったかも。
最後ですが、安定の正面から。これもフィルター有りですが、こちらちょっと注意が足りなかったのか画面両上隅にフィルターが映り込んでしまった。明るいところの減光はかなり効果あったと思うが、埃や汚れのせいかもやっとした感じもあります。複数個ある点光源の影響でハロっぽいのが多数見えます。
比較として、フィルターなしで露光中(シャッターが開いている間)にレンズ前に手をかざし遮光する。これのコツはなるべくレンズ直前でやることと、揺り動かしていること、露光時間の半分までに止めることくらいか?
フィルターを使うより減光効果は薄いものの、色味等はすっきりしているのです。後は好みかな。
実験のまとめです。千葉市内でもやり方によっては星空夜景は撮れるが、そこそこ明るい星でなければ写らない。その際は道具に頼る方が結果が安定する。いわゆる現像アプリは必須になる。失敗覚悟の上で勘に頼ってもいいが保証できないですね。こんなところかな。
以上、クリスマス大実験でした。
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