たまねぎのピュレ
映画でも、テレビドラマでも、主演の俳優よりも共演者に惹かれてしまうことはありませんか?
名脇役の存在があるからこそ主役も引き立つというもの。今回ご紹介するたまねぎのピュレは、「ケアフードレシピ」でこれから登場するどの野菜、魚、肉とも相性が良く、その素材のうまみを引き出す上でなくてはならない“名脇役”です。
もちろん、このピュレ単品でも上品な甘みたっぷりの味わいを楽しめますので、ぜひ作ってみてください。
材料
- たまねぎ 2,3個(500 g程度)
- バター(できれば無塩バター) 25g
- ローリエ 1枚
- 塩 少々
※たまねぎ500gで、ピュレはだいたいお茶碗2杯分程度できます。
作り方
1. 下準備
- たまねぎの皮をむいて、幅1cm程度のざく切りにします。
あまり細かく切らずにおおざっぱな切り方のほうが甘みも引き立ちます。
2. 調理
①たまねぎを鍋に入れて、バターとローリエも加えて弱火で煮ます。バターが溶けてきたら、一度全体をかき混ぜます。落しぶたをし、さらに鍋のふたをして、コンロの火を一番弱い火で15~20分間煮込みます。(水は入れなくてもOK。たまねぎから自然に水分が出てきますが、焦げないように時々木じゃくしなどでかきまぜてください。)
②たまねぎから水分が十分に出てきて、しっとりとしたら火を止めます。そのまま10分間ほど冷まします。ローリエは取り出しておきます。
③粗熱が取れたら、たまねぎだけを取り出してミキサーに移します。たまねぎだけだと、ミキサーがよく回らないことがあるので、鍋に残った水分を少しずつすくってミキサーに加えてスムーズに回るようにします。なめらかになったら、器に盛りつけ、お好みで塩や生クリームを加えて味を整えます。
たまねぎを取り出した後の鍋に水分が残っていたら、弱火にかけて煮詰めてからミキサーに加えるとさらにコクが出ます。
ワンスプーンメモ
コラム 患者さんのお食事学
~玉ねぎの涙の素「アリシン」、疲労回復の効果あり~
ツンとくる、たまねぎのにおい。涙も出やすく、苦手という方も多いのではないでしょうか。あのにおいは、アリシンという要素で、豚肉などに含まれるビタミンB1の吸収を助けます。新陳代謝や疲労回復にも効果があります。お肉料理と一緒に食べて、たんぱく質を効率よく摂取できるといいですね。