【四季折々のうた】018 「長岡花火」-新潟県長岡市ー

我が身を包み込むように空から注ぐ火の粉の絵画と細胞に響き渡るような破裂音。

来年は片貝で生命の花火をあげよう、精一杯生きよう、と夜の湯沢温泉の露天風呂に浸かり、湯沢の小さな灯りを眺め誓った。

(柳原和子「生きる夏、愛する食」オール読物2007年9月より)

信濃川河川敷で次々と打ち上げられた花火。体の芯をゆるがす音と光の中で、柳原さんと過ごしたあの時に戻れるものならもどりたい。

(2007年8月3日 送信)