がん患者さんサポート活動では、患者さんの病院での療養、退院後のご自宅での生活の質を上げるための様々な取り組みを支えています。①音楽療法、②ボランティアさんによる活動の支援、③小児がん患者さんの課外活動、④千葉県がんセンター内にある図書コーナー「にとな文庫」の支援の4つです。

①がん患者さんの音楽療法活動への支援

「音楽は心と体のリラクゼーション」
身体の調子が悪かったり、悩みを抱えている時でも陽気な歌、懐かしい歌を口ずさむと気分が明るくなったり、元気が出てくることがありますね。千葉県がんセンターでは、公立病院では国内初となるがん患者さんへの音楽療法を取り入れてきました。入院、外来の患者さんとご家族を対象に、専門の音楽療法士(長島律子さん)による個別・集団での音楽療法を続けています。当NPO法人では、千葉県がんセンターでの音楽療法をスタート当初から支え、音楽療法を取り入れた音楽会の開催のほか、研究においても助成・支援しています。

心と体にやさしい「動画で音楽療法」

新型コロナウイルス感染症の拡大で、患者さんの心身の癒しにつながるようにとYouTubeによる音楽療法の動画配信の試みにも取り組んでいます。患者さんにもなじみのある曲、元気になれる曲を美しい風景とともに、いつでも聞くことができるようにとの関係者の思いから発信しています。

(動画2分割で掲載編集中…)

②ボランティアさんによる活動への支援

がん患者さんの療養や生活を支えるボランティア活動をサポートするため、千葉県がんセンターボランティア支援室をはじめ市民グループへの助成を行っています。

ボランティアと一言でいっても、様々な活動があります。抗がん剤の副作用などで脱毛した頭を守るためのタオル帽子を手作りする活動、患者さんにアロマオイルの香りとマッサージで癒しを感じていただく活動、犬や猫と触れ合うアニマルセラピーなど心のこもった温かい活動などです。こうしたグループが活動を続けられるよう、材料費や備品の購入などを主に資金面で支えています。

令和元年度には、千葉県がんセンターボランティア支援室に電子ピアノを一台寄贈しました。緩和ケア病棟でのピアノ演奏やボランティアの方によるイベント開催時などに活用するのが目的です。自動演奏機能もついており、BGMとして流すこともできます。

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千葉県がんセンターボランティア支援室に寄贈した電子ピアノ

③小児がん患者さんの課外活動

「がんなんかに負けないよ」
骨肉腫などを患い、千葉県がんセンターに入院中の小中高校生の患者さんは、特別支援学校に転入し、訪問教育というかたちで治療をしながら学習を続けています。通常の学校に通う子供たちは、遠足や校外学習、宿泊学習に出かける課外授業がありますが、入院中の子供たちはこうした遠足に出かけることが困難です。

通常の学校に通っている子供たちと同じような思い出作りの一環として、千葉県がんセンター整形外科では、長年、東京ディズニーランドなどへの日帰り旅行を企画しています。医師や看護師、院内学級「あしたば教室」の教員の付き添いのもと、アトラクションや食事を楽しみながら、子供たちが治療にも前向きな気持ちになるきっかけにしたいと考えています。当法人では、移動のための大型バスの借り上げや、入園料などの費用を助成しています。

④千葉県がんセンター がん患者図書室「にとな文庫」への助成・支援

全国初のがん患者図書館
千葉県がんセンター内に2006年5月にオープンしたがん患者図書館「にとな文庫」の蔵書購入を支援してきました。2007年施行のがん対策基本法では、がん診療連携拠点病院が備えるべき機能として「患者さんへのがん診療に関わる医療情報の提供」などが明記されました。千葉県がんセンターでは、全国に先駆けて患者さんが気軽に立ち寄ることができる図書室「にとな文庫」を整えました。各部位のがんの治療や療養生活の本、闘病記、死生学についての本、雑誌、新聞、絵本など幅広くそろえられるようにと、当法人では2008~2011年度まで資金面で助成をしてきました。

にとな文庫のスタート当初は、がん体験者が司書を務めていました。現在でも、本に限らず、新聞や雑誌、インターネットなどの情報から患者さんに有益な正しい情報を厳選して、見やすいようにスクラップしたり、掲示したり、広報活動を丁寧に進めています。患者さんが診察の合間に本を探しに着たり、司書と話をしたりする院内の癒しの空間として親しまれています。