【骨・軟部腫瘍研究基金】AYA世代のがん骨肉腫の治療やQOL向上のための模索、がんの脊椎転移手術など…最先端の治療・研究を紹介―千葉県がんセンター整形外科・木下先生よりレポート

骨・軟部腫瘍研究基金 設立10年
患者さんの夢と希望を託し、最先端のがん研究に助成
千葉県がんセンター整形外科・木下英幸先生よりレポート

平成23年度にスタートした当NPO法人の「骨・軟部腫瘍研究基金」事業。設立から10年を迎えました。骨肉腫を中心に、整形外科の先生方による最先端の治療・研究に助成を続けております。骨肉腫は若い世代のがんとして知られています。患者さんの中には、「社会に貢献できる人になりたい」「支えてくれた人に恩返しをしたい」と願い、将来の希望や夢を抱きながらも、闘病生活を余儀なくされ志半ばにして旅立つ方も少なくありません。そんな若い患者さん方の強い想いを引き継いで、同じがんに悩む方のお役に立てるよう、がんに打ち克てるようにと進めているのがこのプロジェクトです。

骨・軟部腫瘍研究基金のページ

創設当初から中心となって精力的に取り組んでくださった岩田慎太郎先生(現在・国立がんセンター中央病院骨軟部腫瘍・リハビリテーション科医師)に代わり、令和元年度より千葉県がんセンター整形外科の木下英幸先生が担当されています。今回は、木下先生から自己紹介をはじめ現在取り組んでいる治療や研究について、レポートにまとめていただきました。発表された研究論文、ケースレポートについても掲載しています。ぜひご覧ください。

「骨・軟部腫瘍研究基金」助成研究プロジェクト(PDF)
千葉県がんセンター整形外科・木下英幸

研究1:小児骨肉腫における分子機序解明および新規治療薬の探索
研究2:抗がん剤投与中の骨軟部肉腫患者のQOL(生活の質)の評価
研究3:転移性脊椎腫瘍手術による後方視的研究