2007.8.31 NPO法人医療・福祉ネットワーク千葉が設立・発足 がん医療の研究の進展、健康増進を目指す活動を展開していきます。をよろしくお願いいたします

2007年8月31日設立・発足
がんの早期診断と最新の治療法普及を促進
初代理事長・崎山樹氏

NPO法人医療・福祉ネットワーク千葉は、皆様方のご理解とご支援を頂き、2007(平成19)年8月21日に千葉県知事から特定非営利活動法人として認証を受け、8月31日に設立登記を完了し、ここに特定非営利活動法人「医療・福祉ネットワーク千葉」を設立することができました。皆様に心から御礼申し上げます。

設立趣意書

近年のがん医療技術、生物学的研究の目覚ましい進歩により、30年前に比べてがんの治癒率は飛躍的に上昇しております。

しかしながら、がん死亡率は全国的にも千葉県でも、昭和56年以降は常に第1位を占めています。このような背景の中、医療に対する県民の関心や期待は大きくなる一方ですが、個々のがん診療施設の努力や責任だけでは、すべての県民に良質な医療を提供することが極めて難しい状況になっております。

2006(平成18)年6月の国会で、国が総合的かつ計画的ながん対策を推進するための根拠となる「がん対策基本法」が成立し、2007年4月から施行されております。その基本理念として、1.がんに関する研究の推進、2.がん医療の均てん化の促進、3.がん患者の意向を尊重したがん医療供給体制の整備が掲げられています。千葉県においてもがん対策推進計画の策定が求められております。

がん医療の均てん化の具体策として、昨年8月に千葉県がんセンターが都道府県がん診療連携拠点病院に指定されたことで、既に地域がん診療連携拠点病院として指定されている5つの病院(旭中央病院、亀田総合病院、君津中央病院、成田赤十字病院、千葉労災病院)や千葉大学などの県内の大学付属病院等との医療連携が必須となってまいりました。これらの病院は、事業主体も異なり、必ずしも連携が容易ではありませんが、拠点病院とのネットワーク化が出来れば、県内のがん医療に大きな効果を発揮することが期待されます。

また、がん患者さんの意向を尊重したがん医療供給体制の整備に関しては、特に情報提供体制の整備や地域に密着した在宅医療の推進などが強く求められております。がん診療連携拠点病院と、県内の医療施設、訪問看護ステーション、介護施設、保健施設等との幅広い連携が実現されれば、この目的を効果的に達成することが可能となります。

このような状況が実現して初めて「均てん」(生物が等しく雨露の恵みに潤うように、各人が平等に利益を得ること)の意味が医療現場で生きてくるものと考えております。以上のような観点から、多くのご賛同者のご尽力により、諸手続を経て平成19年8月31日に登記を完了し、「特定非営利活動法人医療・福祉ネットワーク千葉」を設立いたしました。

本法人は、「がん」に関する研究を助長、奨励するとともに、千葉県の医療・福祉及び保健に関わる施設に従事する者のネットワークを通してがんの早期診断と最新の治療法の普及を促進し、もって県民の健康増進と公共の福祉に寄与することを活動目的とするものであります。

特定非営利活動法人 医療・福祉ネットワーク千葉
初代理事長 崎山 樹

設立時 役員