【四季折々のうた】009 「早朝の田園風景」-香取市ー

朝霞の景色に誘われ、いつもの通勤路からちょっと外れて走ると、鏡面にくっきり映る里山。ここは香取神宮の裏あたり。香取の田植えはもうすぐです。そして、4月に香取神宮で御田植祭が行われ、親しまれています。(住吉大社・三重伊雑宮と共に日本三大御田植祭)

その昔、江戸に住んでいた小林一茶が佐原を訪れた時、この御田植祭についてこのように書いています。「けふは香取の御田植とて、此あたりの里々は、餅つき、酒をささげて祝ふ。そもそも此神は、民をやすく住ませんとて、豊葦原を伐しづめ給ふ。いく千歳の今にいたりて、感応の月ひかりむなしからんや。神風のはや吹給ふ稲葉哉。」(寛政三年紀行)

水を湛えた田んぼの風景は、同じことはなく一日一日変化していきます。

(2007年4月19日 送信)