パイナップルのシャーベット

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夏の締めくくりはトロピカルなデザートはいかがでしょうか。キーンと冷えたパイナップルのシャーベットをご紹介します。これも、とっても簡単。冷凍したパインをミキサーにかけるだけ。シャーベットであれば、唾液が出にくい場合でも、口の中で自然に溶けて楽に飲み込むことができます。口の中をすっきりさせたい時にもおすすめです。パイナップルだけでなく、いろいろなフルーツに応用できるレシピです。

材料

  • 生パイナップル 500g(市販のカットパインがおすすめです)

缶詰のパイナップルでもできますが、甘さが強くなるので生のもので調理することをおすすめます。

 

作り方

1. 下準備

① パイナップルを粗く切ります。2㎝角程度。

パイナップルを切る時は、大きさをそろえた方が冷凍したり、解凍する際の時間が一定になります。

 

2. 調理

② 切ったパイナップルを保冷袋に入れて冷凍します。シャーベットを盛り付ける器も一緒に冷凍しましょう。器が冷えていると、シャーベットもすぐに溶けず、ゆっくり味わえます。

③ パイナップルを冷凍庫から取り出し、しばらく常温におきます。(カチンコチンに凍っていると、ミキサーが回りません)

④ 少し緩んできたら、ミキサーに入れ、お好みの固さまでかくはんします。ミキサーが回らなくても、慌てて水などは混ぜない方がいいです。仕上がりが水っぽくなってしまいます。

 

3. 仕上げ

⑤ 冷凍庫で冷やしていた器に盛りつけて完成です。

砂糖や洋酒(リキュール)、白ワインなどを少量かけて風味付けにしてもいいでしょう。アルコールが苦手な方は、一度熱を加えてアルコールを飛ばした後にかけることをおすすめします。

 

 

ワンスプーンメモ

  • ミキサーでかくはんしている間に、シャーベットが溶けてきたら、ミキサーの中身をバットなどに流しいれ、再度冷凍庫にいれます。時々冷凍庫からバットを取り出して、フォークやスプーンを使ってかき混ぜ、お好みのかたさになったら取り出します。
  • お好みのゼリー(ふるふるの緩いもの)を器の下に盛り付けて、その上にシャーベットをのせるとより贅沢なデザートになります。ゼリーがトロミ付けになり、のど越しも良くなります。また、シャーベットを二種類作り、二層に盛りつけるのも彩がきれいになり、見た目にもおしゃれですね。
  • 今回はパイナップルをシャーベットにしましたが、ほかにもメロン、イチゴ、洋ナシ、オレンジ、グレープフルーツ、バナナ、モモなども、同じ作り方でシャーベットにできます。バナナとモモは茶色く変色しやすいかもしれません。

コラム シェフのひとりごと…

以前、レストランにランチを食べにいらしたがん患者さんに、このパイナップルのシャーベットをお出ししたことがあります。幸せそうにスプーンを口に運びながら、「おかわりが欲しいです!」と言ってくださるほどでした。治療の副作用などでなかなか食事を思うように召し上がれない方でも、心からおいしいと思える味、食事はあるのだな…と実感しました。お一人おひとりの“お気に入りの味”が見つかるよう、私もまたいろいろなケアフードを考えていきたいと思います。
(東京ステーションホテル総料理長 石原雅弘)

 

 

 

 

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