2010.5.20　2010（平成22）年度理事会・通常総会を開催。新理事長に竜崇正氏。患者さんが食べやすい食事ケアフード事業に着手へ。

2010（平成22）年度理事会・通常総会

NPO法人医療・福祉ネットワーク千葉の平成22年度理事会・通常総会は5月20日、千葉市の千葉駅ビル5階ペリエホールで開かれました。役員、会員の皆さん約20名が出席しました。崎山樹理事長の退任に伴い、新理事長に竜崇正氏（前千葉県がんセンター長）を選任し、承認されました。

崎山氏は、2007（平成19）年8月の当法人発足の初代理事長として活動の立ち上げに寄与されました。崎山氏は「医療連携とネットワーク化の促進、先端がん医療研究への助成、在宅医療の推進など、この３年間で成し得たことは質量ともに満足できるものではありませんが、皆様から寄せられた物心両面にわたる温かい支援に深く感謝いたします」とあいさつしました。崎山氏には事務局より感謝の花束が贈呈されました。（崎山氏のあいさつ全文はこちらに掲載しました）

: 崎山氏への花束贈呈

新理事長には竜崇正氏（前千葉県がんセンター長）を選任。竜氏は、「当法人の事業をさらに発展させ、「がん」に関する先駆的研究を奨励するとともに、がん患者さんの心に寄り添ったがん医療の提供体制づくりに努めて参りたい」とあいさつしました。（竜氏のあいさつ全文はこちらに掲載しました）。続いて、新年度に取り組む事業についての説明がありました。事業計画では、手術後や抗がん剤治療中に患者さんが食べにくい食事を、やわらかく加工するなどしたケアフードを取り入れ、試食会などを開くなどの取り組みを開始することや、県内のがん診療連携拠点病院間で遠隔画像診断やTV会議システムを利用して医療、福祉関係者などの情報交換や連携の強化に努めることなどの方針が示されました。がん研究基金を有効に使った医療海外研修への助成、ホームページや市民公開セミナーを通じた情報発信も進めます。

新理事長に就任した竜崇正氏

平成21年度　先端がん医療研究実績報告会
医師、患者さんによる研究報告

総会に続いて、平成21年度の「患者と家族のがん研究基金」実績報告会が開かれ、患者さん同士が悩みを聞くピアカウンセリング講座の取り組みや、各拠点病院におかれた相談支援センターの現状についての報告、高校生への健康講座の成果などテーマで行った研究について発表がありました。千葉県がんセンターの医師らによるがん治療の最前線についての紹介されました。

当日発表された研究内容は抄録をご覧ください。H21年度　プログラム・抄録集