【ケアフード】2010.10.28 千葉県がんセンター患者サロンでケアフード試食会開催。患者さんの食の悩みと向き合う。

野菜や肉のピュレで飲み込みやすさを実感
2010年10月28日、患者サロンでケアフード試食会
NPO法人医療・福祉ネットワーク千葉

NPO法人医療・福祉ネットワーク千葉は10月28日、千葉県がんセンターで開かれている患者サロンにて食べやすく飲み込みやすい食事「ケアフード」の試食会を開催しました。患者さん約30名が参加。ニンジンや肉料理のケアフードを味わいながら、療養中の食事の不安や悩みを分かち合いました。

ケアフードは、野菜や肉料理などをピュレにしたり柔らかくした料理で、新しい流動食として当法人がメニュー開発や普及に取り組んでいるものです。この日に提供したケアフードは、ニンジン、タマネギ、サツマイモの野菜のピュレ、豚肉を柔らかく煮込んで潰した豚肉のエスニック風煮込み、パンのムースの5品です。ホテルメトロポリタンエドモントの石原雅弘料理長が調理し、冷凍して保存したものを温めて解凍して用意しました。患者さん一人ひとりに皿に取り分けたものを試食してもらいました。

患者さんからは「肉もこんなに柔らかく潰せると食べやすい」「野菜の味や良く分かる」「もそもそして食べにくいパンもムースにするとのど越しが良い」などの感想が寄せられました。がん治療に伴う抗がん剤治療の副作用で食欲がなくなったり、口内炎や味覚障害などの症状を抱えている患者さんも多く、食事が楽しめない、栄養が思うように摂れないなどの声も挙がりました。

千葉県がんセンター患者サロンで配布した資料・メニューなど(PDF)